「サルコイドーシス」とはどのような病気ですか?
サルコイドーシスは、体内のさまざまな臓器に肉芽腫と呼ばれる小さな炎症病巣が形成される病気です。
サルコイドーシスは、全身の臓器に影響を及ぼす原因不明の慢性炎症性疾患です。主に肺やリンパ節に炎症が起こり、非乾酪性肉芽腫と呼ばれる特徴的な病変が形成されます。
この病変は免疫系の異常反応によって引き起こされると考えられていますが、明確な原因は不明です。
サルコイドーシスの症状
症状は多岐にわたり、無症状のケースから、咳、息切れ、胸痛などの肺関連症状、皮膚病変、目の炎症(ブドウ膜炎)、関節痛、倦怠感、発熱などがみられることがあります。
重症例では心臓や中枢神経系、腎臓などの重要な臓器が侵されることがあります。
サルコイドーシスの診断
診断には、胸部X線やCTスキャン、血液検査、気管支鏡による肺組織の生検などが用いられます。
他の病気との鑑別が重要で、結核やリンパ腫などと誤診されることがあります。
サルコイドーシスの治療
治療は症状の程度や臓器への影響によって異なりますが、軽症例では治療を必要としない場合もあります。
重症例では、副腎皮質ステロイドが治療の中心となり、免疫抑制薬や生物学的製剤が補助的に用いられることがあります。
サルコイドーシスは自然に寛解する場合もありますが、一部の患者さんでは慢性化し、臓器機能障害に至る可能性があります。定期的な経過観察が重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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