慢性咳嗽(咳が止まらない)で咳をしすぎて吐いてしまう場合の対処法を教えてください。
症状が激しい場合には、医療機関を受診し、咳の原因に応じた治療が必要です。
慢性咳嗽で咳が続くと、強い咳反射によって吐き気を催し、実際に嘔吐してしまうことがあります。
これは「咳嗽による嘔吐反射」の一種で、特に咳過敏症(Cough Hypersensitivity Syndrome)と関連して、咳反射が過剰に亢進している場合に起こりやすいとされています。
また、喉や胸部の筋肉への負担が大きくなり、胃の内容物が逆流しやすくなることも一因です。
対処法としては、咳の原因を明らかにし、喘息や胃食道逆流症、副鼻腔炎などがあれば、それぞれに応じた治療を行うことが基本です。
症状が強い場合は、鎮咳薬や咳過敏に対応した治療(例:P2X3受容体拮抗薬)が有効なこともあります。
また、吐き気が強いときは、体をやや起こした姿勢で安静にし、水分を少しずつ補給するとよいでしょう。
嘔吐を繰り返す場合は、早めに専門医に相談することがすすめられます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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