好酸球性肺炎ではどのような症状がありますか?
急性型は急な発熱、咳、息切れ、慢性型は数ヶ月かけて息切れ、咳、発熱などが現れます。
症状の現れ方は、急性型と慢性型で異なります。
急性好酸球性肺炎(AEP)
4週間以内、多くは7日以内に現れます。主な症状は次の通りです。
- 乾いた咳(からぜき): 95%の患者さんにみられます。
- 息切れ(呼吸困難): 92%の患者さんにみられます。
- 発熱:88%の患者さんにみられ、高熱になることもあります。
- その他:倦怠感、筋肉痛、寝汗、悪寒(さむけ)、胸の痛み(胸膜炎性胸痛)なども起こることがあります。
診察では、呼吸が速くなったり、肺の音で吸気時にプチプチという音(断続性ラ音)や、強制的に息を吐き出すときにゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴)が聞こえることがあります。
慢性好酸球性肺炎(CEP)
数週間から数ヶ月かけて、比較的ゆっくりと現れます。症状が出始めてから診断がつくまでに、およそ4~5ヶ月かかることが多いとされています。主な症状は次の通りです。
- 痰の出る咳:33~42%の患者さんにみられます。
- 発熱:67%の患者さんにみられます。
- 息切れ(呼吸困難):57~92%の患者さんにみられます。
- 体重減少:57~75%の患者さんにみられます。
- 寝汗
診察では、ゼーゼー、ヒューヒューという音(喘鳴)が35%の患者さんで、プチプチという音(断続性ラ音)が38%の患者さんで聞かれることがあります。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Rhee CK et al. Clinical characteristics and corticosteroid treatment of acute eosinophilic pneumonia. Eur Respir J. 2013, 41, 402-9.
Ogawa H et al. Transient wheeze. Eosinophilic bronchobronchiolitis in acute eosinophilic pneumonia. Chest. 1993, 104, 493-6.
Jantz MA et al. Corticosteroids in acute respiratory failure. Am J Respir Crit Care Med. 1999, 160, 1079-100.
Jederlinic PJ et al. Chronic eosinophilic pneumonia. A report of 19 cases and a review of the literature. Medicine (Baltimore). 1988, 67, 154-62..
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