気腫合併肺線維症(CPFE)とはどのような病気ですか?
重喫煙歴のある男性に多い、肺気腫と肺線維症が併存する病気です。
気腫合併肺線維症(CPFE)は、肺気腫と肺線維症が合併した状態を指します。
CPFEの特徴
- 男性で、重度の喫煙歴がある人に多く見られます
- 肺の上葉に気腫病変、下葉に線維化病変を呈します
- 簡易呼吸機能検査では、ほぼ正常な所見を示すことが多いですが、肺拡散能の著しい低下が見られます
- 体動時のガス交換の高度な障害が見られます。そのため動いたときに高度の息切れが見られます
- 肺高血圧症や肺がんを高率に合併します
特発性肺線維症に比べると予後は不良で、肺高血圧が合併しているとさらに予後不良であると言われています。
CPFEの課題
- 肺気腫と肺線維症の合併とみなすのか、あるいは一疾患単位として認めるのかは、まだ議論の余地があります
- 一疾患単位として認めるためには、肺気腫と肺線維症の発生機序、病変部位の違い、遺伝的素因の有無、発がんの機序など、さらなる研究が必要です
CPFEと類似した病態
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
𝕏ユビー病気のQ&A
治療が必要な患者様へのお願い
間質性肺炎・肺線維症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。