肺炎球菌肺炎の場合、主にどのような治療をしますか?
主に抗菌薬で治療し、肺炎球菌はペニシリン系薬などのβ-ラクタム系薬が第一選択となります。
肺炎球菌肺炎の治療は、抗菌薬(抗生物質)による原因菌の除去と、症状を和らげる対症療法が中心となります。
肺炎球菌は市中肺炎の最も重要な標的菌であるため、迅速かつ適切な抗菌薬の選択が重要です。治療の基本は、肺炎球菌に有効な抗菌薬を投与することです。
肺炎が疑われた場合、原因菌が特定される前でも、肺炎球菌を第一に想定した経験的治療(最も可能性の高い菌に効く薬を選ぶこと)を開始することが一般的です。その後、喀痰や血液の培養検査で原因菌が肺炎球菌と特定され、薬剤感受性試験(どの薬が効くか)の結果が出れば、それに基づいて最適な抗菌薬に変更(de-escalation)することもあります。
治療薬は、患者さんの重症度や基礎疾患の有無、アレルギー歴などによって選択されます。
外来治療(軽症〜中等症)
- 第一選択薬:β-ラクタム系薬が基本です。
- 例:アモキシシリン(ペニシリン系薬)の高用量投与が推奨されます。
- 代替薬:β-ラクタム系薬にアレルギーがある場合や、耐性菌が疑われる場合には、レスピラトリーキノロン系薬が選択されます。
- 例:レボフロキサシン、モキシフロキサシン など。
入院治療(中等症〜重症)
- 第一選択薬:注射のβ-ラクタム系薬が中心となります。
- 例:セフトリアキソン、アンピシリン/スルバクタム など。
また、抗菌薬と並行して、患者さんの苦痛を和らげ、回復を助けるための治療も行います。
重症化して呼吸不全が進行した場合には、人工呼吸器による集中治療が必要となることもあります。
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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
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