肺炎球菌肺炎の検査方法は?尿検査やレントゲンでわかる?
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肺炎球菌肺炎は尿検査でわかりますか?
肺炎球菌肺炎は尿検査でわかりますか?
肺炎球菌の莢膜抗原を検出する尿中抗原検査は、診断に有用です。
肺炎の原因微生物を同定するための検査のひとつとして、抗原検出法が用いられます。 肺炎球菌を対象とした尿中抗原検査は、迅速診断法として広く利用されており、肺炎球菌の診断に有用です。
この検査は、抗菌薬による治療開始後であっても、検出率が低下しないという報告があり、その有用性が保たれていると考えられます。ただし、肺炎を繰り返す症例では、以前の感染の影響で尿中抗原が陽性となる「偽陽性」の可能性があるため、結果の解釈には注意が必要です。
肺炎球菌肺炎はどのように診断しますか?
肺炎球菌肺炎はどのように診断しますか?
問診、診察所見、血液検査、胸部X線所見を総合的に判断し、さらに喀痰培養、抗原検査などで原因菌を推定・同定します。
肺炎球菌肺炎を含む肺炎の診断は、①まず肺炎であるかを診断し、②次にその原因菌が何かを特定する、という2つのステップで総合的に行われます。
ステップ1:「肺炎」の診断(臨床診断)
まず、症状と検査を組み合わせて「肺炎」が起きていることを確定させます。
問診・診察
医師が症状(突然の高熱、悪寒・戦慄、激しい咳、色のついた痰、胸痛、息苦しさなど)を確認し、胸の音を聴診します(肺炎に特徴的な水泡音(ラ音)などが聴こえるか)。
- 画像検査:胸部X線(レントゲン)検査を行い、肺に浸潤影(しんじゅんえい)と呼ばれる白い影があることを確認します。これが肺炎の確定診断に最も重要です(※X線でわかりにくい場合は、胸部CT検査でより詳細に確認することもあります)。
- 血液検査:白血球(WBC)の数やCRPといった炎症反応の数値が上昇しているかや、腎臓や肝臓などの機能の評価を確認します。
ステップ2:「肺炎球菌」の特定(原因菌診断)
ステップ1で肺炎と診断されたら、次にその原因が「肺炎球菌」であるかを特定します。適切な抗菌薬(抗生物質)を選ぶために極めて重要です。
迅速検査
- 尿中抗原検査:尿を用いて約15分で結果がわかる迅速検査で、最も広く用いられます。抗菌薬を使い始めたあとでも検出できるという大きな利点があります。
- 喀痰抗原検査:痰(たん)を用いた迅速検査も有用です。
喀痰検査
採取した痰(たん)を用いて、以下の検査を行います。
- グラム染色:痰を染色して顕微鏡で観察します。肺炎球菌に特徴的なグラム陽性双球菌という菌の形と、多数の白血球(好中球)が確認できれば、肺炎球菌肺炎である可能性が非常に高いと推定できます。
- 培養検査:痰に含まれる菌を培養(増殖)させて、肺炎球菌がいることを確定します。
血液培養検査
重症の場合や入院が必要な場合は、血液を採取して培養します。血液中から肺炎球菌が検出された場合(菌血症)、重症な肺炎球菌肺炎であると確定診断できます。
これらの検査結果、特に迅速検査やグラム染色の結果から、肺炎球菌肺炎の可能性が最も高いと推定された時点で、肺炎球菌に有効な抗菌薬による治療が開始されます。
その後、培養検査の結果が判明し、肺炎球菌が特定され、さらに薬剤感受性試験(どの抗菌薬が最も効くか)の結果がわかれば、それに基づいて最適な抗菌薬に変更します。
肺炎球菌肺炎はレントゲン検査でわかりますか?
肺炎球菌肺炎はレントゲン検査でわかりますか?
肺炎の診断を確定するためには、胸部X線検査や胸部CTなどの画像診断が必要です。
肺炎の診断を確定するためには、胸部X線検査や胸部CTなどの画像診断が必要です。 細菌性肺炎の場合、胸部X線検査では、気管支透亮像を伴う浸潤影(影が広がった状態)が認められることが、細菌性肺炎を示唆する所見です。 ただし、特に高齢者の肺炎では、胸部X線では肺炎像を確認しにくい場合もあり、CT検査が必要となることもあります。
胸部X線(レントゲン)検査は、肺炎球菌肺炎を含む肺炎の診断を確定するために不可欠な検査です。
肺炎の診断には、胸部X線検査や胸部CTなどの画像診断が必須です。X線検査によって、肺の中に炎症(浸潤影(しんじゅんえい)と呼ばれる白い影)が起きていることを確認します。
細菌性肺炎の場合、X線写真では気管支透亮像(きかんしとうりょうぞう)を伴う浸潤影が認められることが多く、これが細菌性肺炎を強く示唆する所見のひとつとされています。
X線検査は肺炎の存在を確認できますが、それだけで原因菌が「肺炎球菌」であると特定することはできません(原因菌の特定には痰や血液の検査が必要です)。
また、特に高齢者や脱水症状がある方、あるいはごく初期の段階では、胸部X線検査では肺炎の影(浸潤影)がはっきりと確認しにくい場合があります。
その場合、より詳しく肺の状態を調べるために胸部CT検査が行われることがあります。CT検査は、X線写真では見逃されるような淡い影や、小さな病変も正確に捉えることができます。
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編集・監修基準について
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京都大学iPS細胞研究所 呼吸器内科
山形 昂 監修
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