肺炎球菌肺炎の末期症状はどのようなものがありますか?
肺炎が重症化した場合、意識障害やショック状態をきたすことがあります。
肺炎球菌肺炎が治療に反応せず、末期(終末期)に至った場合、それは単なる肺炎ではなく、重度の呼吸不全や、感染が全身に回った敗血症(はいけつしょう)による多臓器不全という状態を意味します。この段階で見られる症状は、体が感染と低酸素に耐えられなくなっているサインです。
1. 呼吸器の症状
- 重度の呼吸困難:浅く速い呼吸(頻呼吸)になったり、肩を上下させる「肩呼吸」や、あえぐような呼吸(下顎呼吸)が見られます。
- 酸素飽和度の著しい低下:酸素投与を行っても、血液中の酸素濃度(SpO2)が上がらなくなります。
- チアノーゼ:血中の酸素が不足し、唇や指先が紫色になります。
- 死前喘鳴(しぜんぜんめい):痰(たん)を自力で排出する力がなくなり、意識レベルが低下することで、喉の奥で「ゴロゴロ」「ゼロゼロ」といった音がすることがあります。
2. 意識障害
- 混乱・せん妄:時間や場所がわからなくなったり、落ち着きがなくなったりします。
- 傾眠・昏睡:呼びかけへの反応が徐々に鈍くなり、最終的には眠ったまま刺激に反応しなくなります(昏睡状態)。
3. 循環器・全身の症状
- 血圧の著しい低下:感染によって全身の血管が拡張し、血圧を維持できなくなります(ショック状態)。
- 脈拍の変化:初期は非常に速い脈(頻脈)ですが、末期には弱く不規則になります。
- 尿量の減少・停止:血圧低下により腎臓が機能しなくなり、尿が作られなくなります(腎不全)。
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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
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