肺炎球菌肺炎を調べる迅速検査はありますか?
肺炎球菌を対象とした尿中抗原検査や喀痰抗原検査は、迅速診断法として利用されています。
肺炎球菌肺炎が強く疑われる場合、原因菌を迅速に特定するために、主に抗原検出検査と呼ばれる迅速検査が用いられます。これらはイムノクロマト法(インフルエンザや新型コロナの迅速検査キットと同様の原理)を用いており、操作が簡便で、短時間で結果が判明するため、早期の診断に非常に役立ちます。
1. 尿中肺炎球菌抗原検査
- 検体:尿
- 検出するもの:肺炎球菌の莢膜(きょうまく)抗原
- 特徴:成人肺炎の迅速診断として最も広く利用されています。痰(たん)がうまく出せない患者さんでも検査が可能です。最大の利点として、抗菌薬(抗生物質)をすでに投与したあとでも検出率が低下しにくいという点があります。
2. 喀痰(かくたん)抗原検査
- 検体:痰
- 検出するもの:肺炎球菌の細胞壁抗原
- 特徴:良質な痰が採取できる場合に有用です。
これらの迅速検査は、喀痰のグラム染色検査(顕微鏡で菌の形を見る検査)や培養検査(菌を育てる検査)と組み合わせて、肺炎の原因微生物を診断するための重要な手がかりとなります。
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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
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