肺炎球菌肺炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

主にペニシリン系薬などのβ-ラクタム系薬を使用します。

肺炎球菌肺炎の治療には、主に抗菌薬(抗生物質)が用いられます。肺炎球菌は市中肺炎の最も重要な原因菌であり、この菌に有効な薬剤を選択します。

1. 第一選択薬:β-ラクタム系薬

肺炎球菌治療の基本となる薬剤です。

  • 外来治療(内服薬):
    • アモキシシリン(ペニシリン系薬)の高用量投与が最も推奨されます。
  • 入院治療(注射薬):
    • アンピシリン/スルバクタム(ペニシリン系薬)
    • セフトリアキソン(セフェム系薬)

などが用いられます。

2. 代替薬:レスピラトリーキノロン系薬

ペニシリン系薬にアレルギーがある場合や、耐性菌が疑われる場合などに使用されます。

  • 例:レボフロキサシン、モキシフロキサシンなど

どのような薬にも副作用の可能性があり、抗菌薬も例外ではありません。

抗菌薬に比較的共通する副作用

  • 消化器症状: 下痢、軟便、吐き気腹痛など。
  • アレルギー反応: 発疹薬疹)、かゆみなど。
  • 菌交代症: 抗菌薬が効かない別の菌(カビの一種であるカンジダなど)が増殖し、口内炎や下痢を引き起こすことがあります。

各薬剤で注意が必要な副作用

  • ペニシリン系薬(アモキシシリンなど):下痢、発疹の頻度が比較的高いとされます。
  • レスピラトリーキノロン系薬(レボフロキサシンなど): めまい、ふらつき、不眠頭痛などの精神神経系症状。

治療中に体調の異変(ひどい下痢、発疹、めまいなど)を感じた場合は、自己判断で薬を中止せず、速やかに医師や薬剤師に相談してください。

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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科

山形 昂 監修

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