強迫性障害と発達障害やADHDは関係しますか?

併存していたり、症状が似ていて区別が難しい場合があるので、専門家の正確な診断が重要です。

解説

強迫性障害と発達障害(自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)など)は、別の病気ですが、併存する(同時に持っている)ことは珍しくありません。

また、それぞれの症状の一部が似ているため、区別が難しい場合もあります。

例えば、ASDの「こだわり」や「常同行動(決まった手順や動きを繰り返すこと)」は、強迫性障害の「強迫行為」と似て見えることがあります。

しかし、強迫性障害の強迫行為は強い不安や不快感を打ち消すために行われるのに対し、ASDのこだわりや常同行動は、それ自体が安心感をもたらしたり、興味に基づいたりすることが多いという違いがあります。

また、ADHDの「不注意(集中できない)」は、強迫性障害の強迫観念(頭から離れない考え)に気を取られて集中できない状態と似ていることがあります。

このように症状が似ている部分があるため、自己判断は難しく、精神科医などの専門家による詳しい問診や、心理検査などに基づいた正確な診断が非常に重要です。

どちらの病気なのか、あるいは併存しているのかを正しく診断することで、それぞれの特性に合った適切な治療や支援(薬物療法、認知行動療法、環境調整、ソーシャルスキルトレーニングなど)を受けることができます。

公開日

最終更新日

こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科

山﨑 龍一 監修

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