発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)のステロイド治療で症状が改善しない場合はどうすればよいですか?
速やかに抗補体療法へ移行し、必要に応じて輸血や葉酸補充、免疫抑制療法や造血幹細胞移植を検討します。
ステロイドで効果がない場合は、補体という体の防御システムの働きを抑える「抗補体療法」に切り替えます。
赤血球が壊れることで起こる貧血には、輸血やビタミンの一種である葉酸の補充、腎臓の働きが悪くなる場合には、ハプトグロビンというたんぱく質を使うなど、体を支える治療(支持療法)を組み合わせます。
骨髄の働きが弱い場合は、免疫を抑える治療(抗胸腺細胞グロブリンとシクロスポリン)を行うこともあります。重い症状の人では、造血幹細胞移植という根本的な治療が選ばれることもあります。
治療は人によって異なるため、主治医とよく相談して、最適な方法を選ぶことが大切です。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
発作性夜間ヘモグロビン尿症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです