甲状腺機能障害が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか？

甲状腺機能障害が疑われる場合、病院を受診する確かな基準はありませんが、以下の項目をひとつの目安として提案します。

1. 一般的な血液検査で異常がないのに、倦怠感や体重変化などの症状が長く続く
2. 倦怠感、体重増加、寒がり、便秘、皮膚乾燥など甲状腺機能低下症の症状がある
3. 動悸、体重減少、発汗過多、手の震え、下痢など甲状腺中毒症の症状がある
4. 首が腫れている、まぶたがむくんで目が飛び出てきた
5. 1型糖尿病などの自己免疫疾患を持っている（橋本病を合併することが比較的多い）
6. 頭部や頸部の放射線治療歴がある
7. リチウムやアミオダロンなど甲状腺機能障害の原因となる薬剤使用歴がある

甲状腺機能障害は軽度であれば無症状であり、症状も非特異的（甲状腺機能障害に限らずいろいろな病気で現れる）なため、疑われる場合は、早めに甲状腺機能検査を受けましょう。