咳嗽反射とはどのようなものですか?
気道内に異物や刺激物が入り込んだ際に、それらを排出しようとして起こる生体防御反応です。
咳嗽反射とは、気道内に異物や刺激物が入り込んだ際に、それらを排出しようとして起こる生体防御反応です。
この反応は主に延髄の「咳中枢」が司っており、迷走神経を通じて気道の咳受容体から刺激が伝わることで発動します。
咳中枢へと刺激が伝わると、呼吸中枢と連携しながら、肋間筋や横隔膜に収縮刺激が送られ、咳が発生します。咳嗽反射は無意識下でも起こる反射的な動作です。
一方、脳の高次中枢が関与することで、咳を自発的に起こしたり抑制したりすることも可能です。
さらに、咳が起きる前段階には「咳衝動」と呼ばれる感覚があり、これは「咳をしたい」という意識的な欲求を生じさせるもので、大脳皮質の活動と関係があることも明らかになっています。
このように、咳嗽は末梢から中枢まで、複雑な神経機構によって制御されています。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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