咳嗽(咳が出る)は、後鼻漏が原因で続くことがありますか?
鼻水が喉に流れる後鼻漏が原因で、咳が続くことがあります。特に「咳払い」のような咳が特徴です。
後鼻漏(こうびろう)とは、鼻水が喉の奥へ流れ落ちる状態のことです。これが原因で起こる咳を「後鼻漏症候群」あるいは「上気道咳症候群」と呼びます。慢性の咳の原因として、欧米では非常に頻度が高いとされています。後鼻漏による咳には以下の特徴があります。
- 鼻水が喉の神経を刺激したり、気管に入り込んだりすることで咳が出ます。
- 咳払いのような咳が多くみられます。
- 「鼻の奥に何かが流れる感じ」を自覚することが多いですが、鼻水が喉に流れているのに自覚症状がない場合もあります。
- 夜間に横になった時などに悪化しやすい傾向があります。
原因としては、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)などが挙げられます。治療には、これらの鼻の病気に対する治療(抗アレルギー薬やマクロライド系抗菌薬など)を行うことで、咳の改善を目指します。
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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
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