「肥満症」はがんのリスクを高めることがありますか?
はい、高めます。肥満症は慢性的な炎症やホルモンバランスの乱れを引き起こし、大腸がんや乳がん、肝がんなど、さまざまながんの発症リスクを上げます。
はい、「肥満症」はさまざまながんの発症リスクを高めることが、数多くの信頼できる医学研究によって明確に示されています。国際がん研究機関(IARC)は、肥満が原因でリスクが上昇するがんとして、少なくとも13種類のがんを挙げています。
特にリスクが高まるとされているがんには、以下のようなものがあります。
【なぜ肥満ががんのリスクを高めるのか】
肥満症、特に内臓脂肪の蓄積は、体の中でがんが発生・成長しやすい環境を作り出してしまいます。主なメカニズムは以下の通りです。
- 慢性的な炎症:過剰な脂肪細胞は、炎症を引き起こす物質を放出し続けます。この慢性的な炎症が、細胞のDNAを傷つけ、がんの発生を促します。
- ホルモンバランスの乱れ:脂肪細胞は、女性ホルモンであるエストロゲンを産生します。肥満の女性、特に閉経後の女性では、このエストロゲンが過剰になり、乳がんや子宮体がんの発症リスクを高めます。
- インスリンと成長因子の増加:肥満の人は、血糖値を下げるインスリンが効きにくい状態(インスリン抵抗性)にあります。これを補うために体はインスリンや、細胞の増殖を促す成長因子(IGF-1など)を過剰に分泌します。これらの物質は、正常な細胞だけでなく、がん細胞の増殖も促進してしまいます。
したがって、がん予防の観点からも、食事や運動を通じて適正な体重を維持することは非常に重要です。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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