気管支拡張症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬物療法で良くならない場合は、まずは医師に相談しましょう。
気管支拡張症で薬が効かない場合には、以下のような可能性と対応策が考えられます。
- 薬の種類や服用量が適切でない:
気管支拡張症の治療薬は、患者さん一人ひとりの病状や重症度、原因、合併症などを考慮して、個別に選択されます。現在の薬が効かない場合は、医師に相談し、薬の種類や服用量を見直してもらう必要があるかもしれません。
- 他の病気が隠れている:
気管支拡張症の症状と似た症状を引き起こす病気は他にもあります。例えば、COPD、喘息、非結核性抗酸菌症(NTM)などです。 現在の治療で効果が見られない場合は、他の病気が隠れている可能性も考慮し、医師に相談して適切な検査を受ける必要があります。
- 気道クリアランスが不十分:
薬物療法に加えて、気道クリアランスも気管支拡張症の重要な治療法です。 理学療法士による指導のもと、体位変換などで気道クリアランスを改善させることで、痰の排出を促進し、症状の改善を図ることができます。
- 生活習慣の改善:
禁煙、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることも重要です。 生活習慣の改善は、免疫力を高め、感染症の予防にも役立ちます。
- 臨床試験:
近年、気管支拡張症の新たな治療薬の開発が進んでいます。 現在の治療で効果が見られない場合は、臨床試験に参加して、最新の治療を受けるという選択肢もあります。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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