汗をかいている

監修医師髙岡 真梨子平塚市民病院 皮膚科

更新日
2026/06/16
公開日
2021/01/18

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概要

汗をかいている場合、体温調節の正常な反応のほか、甲状腺機能亢進症や低血糖、更年期障害が原因として考えられます。多汗症では日常生活に支障をきたすほどの発汗がみられるとされています。安静時にも大量発汗がある場合は、医療機関への相談を検討してください。

汗が止まらないとは

「汗が止まらない」とはどのような症状ですか?

体温調節の必要を超えて過剰に汗をかく状態で「多汗症」とも呼ばれます。日常生活に支障をきたすほどの汗が出る症状です。

「汗が止まらない」とは、体温調節に必要な範囲を超えて、過剰に汗をかいてしまう状態を指します。

私たちの体は、運動したり暑い場所にいたりすると、汗をかくことで体温を下げて平常に保ちます。

しかし、そのような状況ではないのに、手のひらや足の裏、脇、顔などから多量の汗が出て、日常生活に支障をきたすことがあります。

これを医学的には「多汗症」と呼びます。全身に汗をかく場合と、体の一部だけに汗をかく場合があります。

汗によってシャツにシミができたり、手が滑って物を落としたり、人と会うのが億劫になったりと、身体的な不快感だけでなく、精神的な悩みにつながることも少なくありません。

さらに詳しく:「汗が止まらない」とはどのような症状ですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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汗が止まらないの原因

汗が止まらないの原因や考えられる病気には何がありますか?

原因不明の体質による場合と、甲状腺の病気などが原因の場合があります。精神的な緊張やストレスが引き金になることも。

汗が止まらない原因は様々です。特に原因となる病気がないにもかかわらず、生まれつき汗をかきやすい体質である「原発性多汗症」が最も一般的です。

これは、汗を出す指令を伝える交感神経の機能異常で起こると考えられています。

一方で、何らかの病気や使用している薬が原因で汗が増える「続発性多汗症」もあります。

原因となる病気としては、甲状腺機能亢進症や、糖尿病、更年期障害などが挙げられます。

また、精神的な緊張や不安、ストレスが原因で一時的に多くの汗をかくこともあります。

さらに詳しく:汗が止まらないの原因や考えられる病気には何がありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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受診の目安・何科を受診するべきか

汗が止まらないの場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

まずは皮膚科へ。動悸など他の症状があれば一般内科なども検討を。汗で日常生活に支障が出ていると感じたら、受診の目安です。

汗が止まらない症状で悩んでいる場合、まずは皮膚科を受診するのが一般的です。

皮膚科では、多汗症の診断や、塗り薬、飲み薬などの治療を受けることができます。

もし、汗の症状以外に、動悸、体重の減少、手の震え、異常な疲労感など、他の症状も同時に現れている場合は、一般内科や内分泌内科を受診しましょう。

甲状腺の病気など、全身の病気が隠れている可能性を調べてもらう必要があります。

病院を受診する目安としては、「汗のせいで勉強や部活動に集中できない」「人と接することに苦痛を感じる」「以前と比べて明らかに汗の量が増えた」など、日常生活に支障が出ていると感じた時です。

我慢せずに専門医に相談することが大切です。

さらに詳しく:汗が止まらないの場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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検査・診断

汗が止まらないのセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

自分が多汗症の可能性があるかどうかの目安を知るためのセルフチェックがあります。

まず、特別な原因がないのに数ヶ月以上、過剰な汗に悩まされていることが前提です。

その上で、左右対称に汗をかく、寝ている間は汗が止まっている、1週間に1回以上、多汗のエピソードがある、家族にも同じような症状の人がいる、汗のせいで日常生活に支障が出ているなど、これらに当てはまる場合に多汗症の可能性が考えられます。

ただし、これはあくまで簡易的なチェックです。正確な診断や、背景に他の病気がないかを確認するためにも、気になる場合は必ず医師に相談するようにしてください。

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、多汗症かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

さらに詳しく:汗が止まらないのセルフチェックはできますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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汗が止まらないの治療

汗が止まらないの治療や予防方法には何がありますか?

外用薬、内服薬などによる治療があります。

汗が止まらない症状の治療には、いくつかの選択肢があります。

まずは、汗を抑える効果のある塩化アルミニウム溶液などの塗り薬が使われることが多いです。

症状が強い場合には、汗の分泌を抑える飲み薬や、汗を出す神経の働きをブロックするボツリヌス毒素を脇などに注射する方法もあります。

日常生活での予防としては、制汗剤をこまめに使用したり、吸湿性や速乾性に優れた素材の服を選んだりすることが有効です。

また、香辛料などの刺激が強い食べ物は汗を促すことがあるため、控えめにすると良いでしょう。

精神的な緊張で汗をかきやすい人は、リラックスできる時間を作るなど、ストレスを上手に管理することも予防につながります。

さらに詳しく:汗が止まらないの治療や予防方法には何がありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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汗が止まらないに関連するその他の質問

少しの運動で大量の汗が出るのですが、病気ですか?

個人差や運動習慣が影響するため、病気とは限りません。ただし、動悸など他の症状を伴う場合は医療機関に相談しましょう。

少しの運動で大量に汗をかくからといって、すぐに病気だと判断することはできません。

汗の量には個人差が非常に大きく、体質的な要因がほとんどです。

例えば、日頃から運動をしていて汗腺の機能が鍛えられている人は、効率よく体温を下げるために汗をかきやすい体になっています。

また、体格が良く筋肉量が多い人も、基礎代謝が高いため熱を生み出しやすく、汗の量が多くなる傾向があります。

ただし、ここ最近になって急に汗の量が増えた、運動をしていない時も汗が止まらない、動悸や体重減少といった他の症状もある、という場合は注意が必要です。

甲状腺機能亢進症などの病気の可能性も考えられるため、心配であれば一度内科や皮膚科を受診してみるとよいでしょう。

さらに詳しく:少しの運動で大量の汗が出るのですが、病気ですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科

急に汗が吹き出るのは自律神経の乱れが関係していますか?

ストレスなどで自律神経が乱れると、汗を出す交感神経が過剰に働き、急に汗が吹き出ることがあります。

急に汗が吹き出る症状は、自律神経の乱れと深く関係していることが多いです。

自律神経は、私たちの意思とは関係なく心臓や血管、汗腺などの働きをコントロールしている神経です。

これには、体を活動的にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」があります。

発汗は主に交感神経によってコントロールされていますが、強いストレスや不規則な生活、ホルモンバランスの変化などによって自律神経のバランスが崩れると、交感神経が過剰に働いてしまうことがあります。

その結果、体温がそれほど高くないにもかかわらず、脳が勘違いして汗を出す指令を送り、急にカッと熱くなって汗が吹き出るという症状が起こるのです。

さらに詳しく:急に汗が吹き出るのは自律神経の乱れが関係していますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科

汗をかかない方法はありますか?

制汗剤や服装の工夫などで汗をある程度コントロールすることは可能です。

汗は体温を調節するという重要な役割を担っているため、完全に汗をかかなくする方法はなく、またそれは健康上望ましくありません。

しかし、日常生活の中で汗の量をコントロールし、快適に過ごすための工夫はいくつかあります。

市販の制汗剤(デオドラント剤)を使うのが最も手軽な方法です。

また、下着を通気性や吸湿性の良い素材に変えたり、辛い食べ物や熱い飲み物を控えたりすることも有効です。

精神的な緊張からくる汗を抑えるためには、深呼吸をするなどリラックスを心がけることも大切です。

それでも気になるほどの汗に悩む場合は、皮膚科などで専門的な治療を受けることもできます。

さらに詳しく:汗をかかない方法はありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科

ちょっと動くと汗が出るのですが、病気ですか?

汗の量には個人差が大きく、一概に病気とはいえません。ただし、急に汗が増えたり他の症状を伴う場合は医師に相談を。

少し動いただけですぐに汗をかくだけでは、一概に病気とは言えません。

汗をかく量には個人差が大きく、体質によるものがほとんどです。

運動習慣がある人は、汗をかくことで効率よく体温を下げる機能が発達しているため、かえって汗をかきやすい傾向があります。

一方で、普段あまり運動しない人が急に体を動かすと、体温調節機能がうまく働かずにどっと汗をかくこともあります。

ただし、以前と比べて明らかに汗の量が増えた、安静にしていても汗が出る、または動悸や息切れ、疲労感など他の気になる症状を伴う場合は注意が必要です。

甲状腺の病気などが隠れている可能性も否定できないため、心配な時は医療機関で相談してみることをお勧めします。

さらに詳しく:ちょっと動くと汗が出るのですが、病気ですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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汗が止まらないについて、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「汗をかいている」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 手の平や足の裏、脇の下、顔など一部の部位だけに汗をたくさんかきますか?
  • 体温は37.5℃以上ですか?
  • 胸がどきどきしていますか?
  • 心当たりがないのに、1ヶ月で2kg以上体重が減りましたか?

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この記事の監修医師

監修医師 髙岡 真梨子

髙岡 真梨子 先生

平塚市民病院 皮膚科

【経歴】 東京大学医学部医学科 卒業 平塚市民病院 臨床研修 東京大学医学部附属病院 国際医療福祉大学三田病院 東京大学医学部附属病院 国立病院機構相模原病院

更新日
2026/06/16
公開日
2021/01/18