熱中症
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更新日:1/25/2023
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熱中症について「ユビー」でわかること
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熱中症のQ&A
- A.
気温や湿度が高いところで長時間過ごすことで体温が上がってしまい、さまざまな症状をきたす病気です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る温度や湿度が高い環境に長い時間いたり、その環境下で休みなく運動したりすると、体温の調節がきかなくなって高温のままになってしまうことがあります。
この状態を原因として発症する諸症状のことを熱中症といいます。
高齢の人や持病のある人は重症化しやすいので、熱中症を起こさないようにあらかじめ対策することが重要です。 - A.
スポーツをしている若い人や屋外で仕事をしている中壮年の人、高齢者がなりやすいと言われています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るスポーツをしている若い人や、屋外で仕事をしている中壮年の人は、運動や勤労のあいだに熱中症にかかる(労作性熱中症)ケースが多いとされています。
高齢者の場合、日常生活の中で熱中症を発症する(非労作性熱中症)ことが多いと言われています。
特に、日常生活動作が低下している(=トイレや入浴など身のまわりの活動が難しくなっている)人や、心疾患などの持病のある人は、熱中症による死亡率が高いとされており注意が必要です。 - A.
症状が悪化し、場合によっては命に関わる可能性もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る軽症であればめまいや立ちくらみ、筋肉痛などが出る程度ですが、放っておくと頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力の低下を認めるようになります。
さらに放置してしまうと、意識障害や痙攣(けいれん)を認め、最悪のばあい死亡にいたることもあります。
高齢者や心疾患などの持病のある人は、熱中症がもとで亡くなる可能性が特に高いことが知られているので、注意が必要です。 - A.
脳や肝臓、腎臓、心臓、肺などに障害が残る可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る重症の場合、脳に後遺症が残ることがあります。
脳の後遺症としては、小脳障害(ふらふらしたり、手足を正しく動かせなくなる)や記憶障害などが残りうることが報告されています。
その他、肝臓、腎臓、心臓、肺などに障害が残る可能性もあります。 - A.
高温多湿の環境をなるべく避け、こまめに水分をとりましょう。体を動かすときは合間に休憩をとりましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気温が高く湿気の多い環境はなるべく避け、こまめに水を飲むようにしましょう。
また、スポーツや労働で体を動かすと体温が上がりやすいので、ときどき休憩をとり、クーリング(体の冷却)をするようにしましょう。 - A.
初期症状として、めまいや顔のほてり、ふらつき、頭痛などが見られます。重症になると意識障害などが生じます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る熱中症の重症度は、症状が軽い順にI度、II度、III度に分けられ、徐々に重症度が進行します。
I度では、以下のような症状が見られます。- めまい
- 立ちくらみ
- 生あくび
- 大量の発汗
- 筋肉痛
- こむら返り(足などがつること)
II度では、以下のような症状が見られます。- 頭痛
- 嘔吐
- 倦怠感
- 軽度の意識障害(集中力の低下など)
III度では、以下のような症状が見られます。- 重度の意識障害(意識がもうろうとしている、意識がないなど)
- 痙攣(けいれん)
- 肝臓や腎臓の障害
- DIC(血液の凝固機能が異常をきたし、血栓ができやすくなった状態)
- A.
重症時に見られる意識障害や痙攣(けいれん)は、髄膜炎や脳炎などの病気によっても起こることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る熱中症の重症時に見られる意識障害や痙攣は、たとえば髄膜炎や脳炎といった脳脊髄の感染症、脳出血や脳梗塞などの病気でも認められるものです。
また脳の病気以外にも、血中のアンモニア量の急激な増加、電解質(ミネラル)のバランスのくずれ、薬物の作用など、意識障害や痙攣はさまざまな原因で起こりえます。
正確な原因は検査をしないとわからないことが多いため、必ず医療機関を受診しましょう。 - A.
症状が出たのが高温多湿の環境下で、ほかに疑わしい病気が考えられない場合、熱中症と診断します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る気温や湿度が高い環境にいて、そこで身体を動かすなどしたことで体温が上がって症状が現れたと考えられる場合、熱中症を疑います。
そのうえで、他の病気が原因である可能性などを除外できたら、熱中症の診断を下します。 - A.
基本的には問診と診察のみですが、重症度によっては血液検査を行うこともあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る基本的には問診と診察のみ行います。
ただし、意識障害や痙攣(けいれん)が見られるなど症状が重ければ、採血検査を行います。
採血検査では、脱水症状がないかどうか確認するだけでなく、肝臓や腎臓の機能障害、血液の凝固異常などが起きていないかを確認します。 - A.
クーラーの効いた室内などの涼しい環境に移動し、氷水などを使って全身を冷やします。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るまずはクーラーの効いた室内などの涼しい環境に移動します。
そのうえで、氷水入りのアイスパックなどを体に当てたり、霧吹きなどで体に水を吹きかけたりして、積極的に全身を冷やします。
とくに脇は血流が多いため、脇にアイスパックを挟むと効率よく体温を下げることができます。 - A.
全身の体温を下げ、市販の経口補水液(けいこうほすいえき)で水分を補給します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るまずは全身の体温を下げるようにします。
クーラーの効いた室内などの涼しい環境に移動し、アイスパックを体に当てたり霧吹き等で水を吹きかけたりして積極的に全身を冷やします。
なるべく早く体温を下げることが早い回復や後遺症の阻止につながるので、医療機関を受診する場合も到着前から冷却を行うようにしましょう。
また、経口補水液(けいこうほすいえき;OS-1®)などで水分を補給することも重要です。
意識障害があったり嘔吐を繰り返したりして水を飲めない場合は点滴を行います。 - A.
重症度に応じた治療をきちんと行えば、基本的には24時間以内によくなります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る重症度に応じた治療をきちんと行えば、基本的には24時間以内に症状が改善します。
ただし、持病のある方や高齢の方の場合、治療を行っても改善が得られず死亡してしまうケースもあります。
また、治療時にすでに重篤な状態だった場合、治療を行っても後遺症が残ってしまう可能性もあります。 - A.
涼しい場所で安静にし、経口補水液をしっかり飲み、アイスパックなどで体を冷やしましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る軽症(I度)の熱中症であれば、応急処置と見守りで対応が可能です。
まずはクーラーなどがきちんと効いている涼しい場所に移動し、安静にしましょう。
また、経口補水液などをしっかり飲んで水分補給をし、アイスパックなどで体を冷やしましょう。
なお、意識障害が見られるなど重症の場合は、すぐに医療機関の救急科を受診してください。
重症の場合、医師の指示にしたがって、深部体温(体の内部の温度)が38℃以下になるまで全身を冷やす治療を行います。 - A.
薬はあまり用いません。経口補水液(けいこうほすいえき)やビタミン剤などを用いた治療が中心になります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る熱中症の治療では薬はあまり用いません。
いわゆる解熱剤は、体の中の体温調節に働きかけて熱を冷ます効果を持ちますが、熱中症は外気温のために熱くなっているために効果が期待できません。
水分補給を目的に経口補水液やビタミン剤を用いた治療が中心になります。
意識障害があったり嘔吐を繰り返したりして水を飲めないときは点滴を行います。 - A.
体温の上昇や、汗やおしっこの量に注目して判断します。
解説自分で症状を訴えられない子どもの場合、以下の兆候から熱中症を疑います。
- 熱が出ている
- 汗を全然かかなくなった
- おしっこが全然出なくなった(6時間以上トイレに行かない、おむつのおしっこの量が明らかに減っている、など)
- ぐったりしている
また、自身で症状を訴えることができる場合は、以下の症状がある場合も疑います。
- めまい
- 立ちくらみ
- 筋肉痛
- こむら返り(足などがつること)
- 頭痛
症状や兆候が見られる場合は、内科を受診しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本救急医学会 熱中症に関する委員会. 熱中症ガイドライン2015. 日本救急医学会, 2015.
Paul Ishimine. “Heat illness (other than heat stroke) in children”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/heat-illness-other-than-heat-stroke-in-children?source=history_widget, (参照 2022-09-02). - A.
体をしっかり冷やし、水分補給をしましょう。
解説1. 涼しい場所に移動する
クーラーが効いた部屋など、涼しい場所になるべく早く移動します。
2. 体を冷やす
服をゆるめ、アイスパックなどで首・わきの下・太もものつけねといった血流の多い箇所を冷やします。
また、濡れタオルや霧吹きで体をぬらし、扇風機などで風を当てるのも効果的です。3. 水分補給を行う
水分だけでなく塩分も含まれているものを与えることが望ましいです。
摂取の目安は以下のとおりです。乳幼児の場合
母乳・ミルクやアクアライトORS®️を、
- 乳児なら30〜50ml/kg/日
- 幼児なら300~600ml/日
学童より大きい子の場合
OS-1®️など経口補水液を500〜1000ml/日
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本救急医学会 熱中症に関する委員会. 熱中症ガイドライン2015. 日本救急医学会, 2015.
Paul Ishimine. “Heat illness (other than heat stroke) in children”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/heat-illness-other-than-heat-stroke-in-children?source=history_widget, (参照 2022-09-02). - A.
意識障害が見られるような場合はすぐに救急車を呼びましょう。水分がとれない、応急処置で改善が見られないといった場合も、早めに受診してください。
解説以下のような場合は、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。
- 呼びかけへの反応がおかしい
- けいれんしている
- 普段通りに歩けない
- 汗が出ない
- 異常に体温が高い
上記以外にも、口から水分がとれない場合や、水分摂取などの対処をしても改善しない場合には、早めの受診を検討しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本救急医学会 熱中症に関する委員会. 熱中症ガイドライン2015. 日本救急医学会, 2015.
Paul Ishimine. “Heat illness (other than heat stroke) in children”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/heat-illness-other-than-heat-stroke-in-children?source=history_widget, (参照 2022-09-02). - A.
市販薬の使用はかまいませんがあまり効果はないかもしれません。
解説市販薬を使用することはかまいませんが、あまり効果的ではないかもしれません。
たとえば熱中症による発熱に対しては、解熱剤を使用しても効果的ではないです。
解熱剤は体が熱をだそうとしているのを抑える働きをするのですが、熱中症は外気温のせいで体温が上がっているからです。
ただ、頭痛のような痛みに対して鎮痛薬は効果があるかもしれません。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本救急医学会 熱中症に関する委員会. 熱中症ガイドライン2015. 日本救急医学会, 2015.
Paul Ishimine. “Heat illness (other than heat stroke) in children”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/heat-illness-other-than-heat-stroke-in-children?source=history_widget, (参照 2022-09-02). - A.
水分補給をこまめに行う、通気性のいい服を着る、高温多湿を避けるといったことが大切です。
解説1. 水分補給をこまめに行うようにしましょう
目安として運動中は20〜30分ごとに休憩をとり、水分補給を行うことが推奨されています。
また、運動開始前後もしっかりと水分を補給する必要があります。
各自ののどの渇きに任せて水分を補給していると、水分が不足し熱中症を引き起こすおそれがあります。2. ゆったりした、通気性のいい服を着るようにしましょう
風通しのいい服を着ることで、体の熱を逃しやすくすることが大切です。
また、汗が蒸発しやすい急乾・速乾性の素材の服を選ぶといいでしょう。
熱を吸収しやすい黒色の服は避けることが望ましいです。3. 高温多湿の環境は避けるようにしましょう
暑いときは外で活動しないようにしましょう(気温が30度以上になると屋外での活動の危険度が高まります)。
また、湿度が高いと熱中症のリスクがさらに高まります。
外で活動せざるを得ない場合は、帽子や日除けで日差しを避けましょう。
また、小さなお子さんを車の中に置き去りにしないように気をつけましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本救急医学会 熱中症に関する委員会. 熱中症ガイドライン2015. 日本救急医学会, 2015.
Paul Ishimine. “Heat illness (other than heat stroke) in children”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/heat-illness-other-than-heat-stroke-in-children?source=history_widget, (参照 2022-09-02). - A.
症状がII度以上の重症の場合や、軽症であっても応急処置でよくならない場合は受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る熱中症の重症度は、症状が軽い順にI度、II度、III度に分けられます。
II度(頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力や判断力の低下)よりもひどい症状が見られるときは、一刻も早く医療機関を受診しましょう。
めまいや立ちくらみ、筋肉痛といった、I度に分類される程度の軽い症状であれば、応急処置と見守りで対応できます。
ただし、応急処置を施しても症状がよくならなかったり、ひどくなったりした場合も、すみやかに医療機関を受診してください。
I〜III度の症状について、詳しくは下記ページでご確認ください。
熱中症の重症度の解説はコチラ - A.
II度以上の症状(意識障害を認める)の場合、救急科を受診しましょう。意識障害がなく軽症であれば内科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る熱中症の重症度は、症状が軽い順にI度、II度、III度に分けられます。
II度以上の症状(頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力や判断力の低下)を認めた場合、緊急に治療が必要なため、すぐに救急を受診してください。
熱中症は急激に症状が悪化する可能性があるため、なるべく早く治療を行うことが重要です。
I度に該当する症状の場合は、応急処置と見守りで対応が可能ですが、症状がなかなかよくならない場合は内科を受診するといいでしょう。
I〜III度の症状について、詳しくは下記ページでご確認ください。
熱中症の重症度の解説について
熱中症について、医師からのよくある質問
- エアコンのない室内または日差しの中での滞在が直前にありましたか?
- けいれん発作がありましたか?
- 最近、立ちくらみがしますか?
- 体のだるさはありますか?
- 吐き気や嘔吐がありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 小児科
- 救急科