熱中症
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更新日:2024/03/28
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まずは自分でできる
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熱中症について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
熱中症と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
手や足が熱い
- 症状の頻度
- 初めての症状である
体温が37.5℃以上
- 自覚した時期
- 3週間以上前から
- 症状の程度
- 38℃より高い
全身が痛む
- 症状の程度
- 違和感がある
- 自覚した時期
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 自覚した時期
- 1日以内
ほてり・のぼせがある
- 自覚した時期
- 1ヶ月以上前から
熱中症とはどんな病気ですか?
「熱中症」とは、温気温や湿度が高いところで長時間過ごすことで体温が上がってしまい、さまざまな症状をきたす病気のことです。特に夏のはじめは、身体がまだ暑さに慣れていないことや、マスク着用で熱がこもりやすいため、熱中症には注意が必要です。
熱中症の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
熱中症への対処法は?
水分補給と体温の冷却が重要です。症状がある場合は水分を補給しながら外来を受診してください。意識がない場合はすぐに救急車を呼んでください。
熱中症の専門医がいる近くの病院はありますか?
熱中症の専門医がいる病院を見る熱中症のQ&A
- A.
汗で塩分が失われると「熱けいれん」が起こり、こむら返りのような筋肉の痛みとして現れることがあります。
解説熱中症の症状として筋肉の痛みやけいれんが起こることがあります。これは「熱けいれん」と呼ばれ、熱中症の初期段階(Ⅰ度)の代表的な症状の一つです。大量に汗をかくと、水分と同時に体内の電解質も失われます。
この状態で水だけを飲むと、血液中の電解質の濃度がさらに低下し、筋肉が異常に収縮して、こむら返りのような強い痛みやけいれんを引き起こします。ふくらはぎや腕、お腹の筋肉などに起こりやすく、筋肉痛のように感じられることがあります。汗をたくさんかいた時は、水分だけでなく塩分も一緒に補給することが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るKurt P Eifling et al.“Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Prevention and Treatment of Heat Illness: 2024 Update”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38425235/,(参照 2025-07-28).
Yoram Epstein et al.“Heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216400/,(参照 2025-07-28). - A.
時間が経ってから症状が出ることがあります。暑い場所にいたあとは、こまめな水分補給と休息を心がけてください。
解説熱中症の症状は、暑い環境にいたその時だけでなく、時間差で現れることがあります。例えば、日中に屋外でスポーツや作業をしたあと、数時間経った夕方や夜になってから、頭痛、吐き気、めまい、倦怠感といった症状が出てくるケースです。
これは、本人が気づかないうちに、脱水がゆっくりと進行した結果です。そのため、暑い場所で過ごしたあとは、特に症状を感じなくても、涼しい場所で十分に休息をとり、こまめに水分と塩分を補給しておくことが、時間差で起こる熱中症の予防につながります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
熱中症の直接症状ではありませんが、汗や体温上昇が刺激となり、蕁麻疹が出ることがあります。
解説熱中症の直接的な症状として、蕁麻疹が出ることはまれですが、関連して皮膚にトラブルが起こることはあります。
例えば、大量の汗をかくことで、汗の通り道である汗管が詰まり、炎症を起こして「あせも(汗疹)」ができることがあります。これがかゆみを伴い、蕁麻疹のように見える場合があります。
また、体質によっては、急激な体温の上昇自体が刺激となって、蕁麻疹が起きる人もいます。これらは熱中症そのものではなく、高温や発汗という環境が引き金となる皮膚の症状と考えられます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
熱中症でも汗をかかないことはあります。
解説熱中症で汗をかかなくなることはあります。これは高齢者や基礎疾患を有する方に多く、体温調節機構の障害や発汗反応の低下が関与しています。
通常、私たちの体は汗をかくことで気化熱を利用し、体温を下げようとします。しかし、高齢者などの方の場合、この機能が損なわれている可能性があります。この場合、汗をかけなくなると体から熱を逃がすことができず、体温は急激に上昇し続けます。
皮膚が赤く乾燥して、熱いのに汗をかいていない場合は、体を冷やす応急処置を行い、改善が認められない場合は医療機関を受診してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
熱中症が原因でも眠気が起こることがあります。
解説熱中症が原因で、強い眠気やだるさを感じることがあります。
熱中症の症状は重症度によって異なりますが、特に重症例では中枢神経系の障害がみられることがあり、初期症状として混乱、めまい、脱力、さらには眠気(傾眠)や昏睡などの意識レベル低下がみられます。そのため、呼びかけに対する反応が鈍い、意識がはっきりしないといった状態は、重症化の兆候であり、非常に危険です。
少しでも異常を感じたら、応急処置(涼しい場所への移動、衣服を緩めるなど)を開始することが大切です。症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
危険なサインの可能性があります。涼しい場所で楽な姿勢になり、ためらわず救急車を呼んでください。
解説熱中症で息苦しさを感じた場合、危険なサインの可能性があるので、すぐに対処が必要です。
まず、ただちに運動や作業を中止し、風通しのよい日陰や冷房の効いた室内など、涼しい環境へ避難してください。そして、ベルトやネクタイなど、体を締め付けている衣服を緩め、楽な姿勢で深く、ゆっくりと呼吸することを心がけましょう。
意識が朦朧とするなど、他の重い症状がある場合は、命に関わる可能性もあるため、ためらわずに救急車を呼ぶことが最も重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
体に熱がこもることで発熱します。体を冷やす応急処置が重要で、高熱の場合はすぐに医療機関を受診してください。
解説発熱は熱中症の代表的な症状のひとつです。私たちの体は汗をかくことで体温を調節していますが、高温多湿の環境に長時間いると、体温調節が追いつかなくなります。その結果、体内に熱がこもってしまい、体温が上昇します。これが熱中症による発熱です。
特に、意識障害などを伴う重症の熱中症では、体温が40度を超える危険な状態になることもあります。風邪の発熱とは原因が異なるため、体を冷やす応急処置(涼しい場所への移動、衣服を緩めるなど)が何よりも重要です。高熱が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
熱中症で腹痛を生じることは十分にありえます。
解説熱中症で腹痛が起こることがあります。熱中症の消化器症状としては、悪心、嘔吐、下痢などがあり、腹痛もその一部として認められます。
特に重症例では、腸管虚血などが発生しやすく、その結果、消化器の機能が低下し、腹痛や吐き気、下痢といった症状を引き起こすことがあります。
これも熱中症のサインのひとつなので、涼しい場所で休息をとり、少しずつ水分と塩分を補給することが大切です。症状が続く場合や、痛みが強い場合は、医療機関を受診するようにしてください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
高熱なのに寒気がするのは重症のサインです。命の危険があるため、すぐに救急車を呼び、体を冷やしてください。
解説熱中症で寒気(悪寒)を感じることは、典型的な症状ではありませんが、重症例においては、みられることがあります。
熱中症の主な症状は、疲労感、脱力、めまい、頭痛、吐き気、発汗異常、意識障害などであり、寒気は一般的な初期症状には含まれていません。しかし、熱射病の急性期においては、体温が著しく上昇し、体温調節機構が破綻するため、寒気を感じることがあります。
このような症状がみられたら、命に関わる緊急事態ですので、ただちに救急車を呼び、到着を待つ間、体を冷やす応急処置(涼しい場所への移動、衣服を緩めるなど)を続けてください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
脱水の可能性があります。涼しい場所で横になり、足を高くして休みましょう。意識があれば水分と塩分を補給してください。
解説熱中症でめまいがするのは、汗で体内の水分や塩分が失われ、脱水症状によって症状が出てしまっている可能性があります。
まずは、すぐに日陰や冷房の効いた涼しい場所へ移動してください。そして、衣服を緩めて横になり、安静にすることが大切です。この時、足を心臓より少し高くすると、症状が改善する可能性があります。
意識がはっきりしていれば、スポーツドリンクなどで水分をゆっくり補給しましょう。症状が改善しない場合は、医療機関を受診してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
吐き気がある時は無理に飲まずに体を冷やしてください。自力で水分が摂れない場合は、ためらわず医療機関を受診しましょう。
解説熱中症で吐き気が止まらない時は、非常に危険なサインの可能性があります。無理に水分を飲もうとすると、吐いてしまったり、誤って気管に入ったりする危険があります。ただちに涼しい場所へ移動し、衣服を緩めて楽な姿勢で横になりましょう。
体を冷やすことが最優先なので、濡れたタオルや保冷剤などで首の付け根、脇の下、足の付け根などを冷やしてください。自力での水分補給が困難な場合や、意識がはっきりしない場合は、ためらわずに救急車を呼び、医療機関で適切な処置を受けることが重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るHewett Brumberg, Elizabeth K et al. 2024 American Heart Association and American Red Cross Guidelines for First Aid. Circulation. 2024, 150, e519-e579.
Sorensen, Cecilia, and Jeremy Hess. Treatment and Prevention of Heat-Related Illness. he New England journal of medicine. 2022, 387, 1404-1413.
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-23). - A.
まず転倒を防ぐためしゃがみ、涼しい場所で足を高くして休み、水分と塩分を補給してください。
解説熱中症による立ちくらみが現れたら、まず転倒を防ぐためにその場にゆっくりしゃがみ込むか、可能であれば、すぐに横になりましょう。
そして、日陰やエアコンの効いた涼しい場所に移動します。体を締め付けているベルトや衣服を緩めてリラックスさせましょう。
横になる際は、足をカバンなどの上に乗せて心臓より少し高い位置にすると、より効果的です。
同時に、スポーツドリンクや経口補水液、塩分を含む飴やタブレットなどで、失われた水分と塩分をゆっくり補給することが重要です。
しばらく休んでも症状が改善しない場合は、医療機関を受診してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るCecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-07-08).
Yoram Epstein et al.“Heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216400/,(参照 2025-07-08).
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-08). - A.
立ちくらみやめまいなどの症状がみられます。
解説一般的に「軽い熱中症」と呼ばれるのは、専門的な重症度分類で「Ⅰ度」にあたる状態です。
この段階では意識ははっきりしており、現場での応急手当で回復が見込めます。
具体的な症状としては、立ち上がった瞬間にくらっとする「立ちくらみ」や「めまい」が挙げられます。
また、汗をたくさんかいた後に、ふくらはぎなどに痛みを伴う症状がみられた場合もこの段階の症状です。
これらは体が発している「このままでは危険だ」という初期のサインです。
このサインを見逃さず、すぐに涼しい場所へ移動して休み、水分と塩分をしっかり補給することが、重症化を防ぐために非常に大切です。
しかし、それでも改善が見込めない場合は、医療機関を受診することも重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るCecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-07-08).
Yoram Epstein et al.“Heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216400/,(参照 2025-07-08).
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-08). - A.
重症の熱中症の場合は体に深刻な障害(後遺症)が残ることがあります。
解説熱中症が原因で体に深刻な障害(後遺症)が残ることがあります。
特に、最も重症なⅣ度の熱中症になった場合に起こるリスクが高いです。
IV度の熱中症とは深部体温が40℃以上にまで上昇し意識障害を伴った熱中症のことを指します。
この場合、運動失調や認知機能障害などの脳の障害だけでなく腎臓や肝臓などの重要な臓器も損傷を受け、機能不全に陥る可能性もあります。
こうした重い後遺症を防ぐためには、熱中症を疑ったら、いかに早く体を冷やし、適切な医療を受けるかが極めて重要になります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るCecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-07-08).
Yoram Epstein et al.“Heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216400/,(参照 2025-07-08).
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-08). - A.
熱中症の初期段階で見られる症状の一つです。
解説熱けいれんは、熱中症の初期段階(重症度Ⅰ度)で見られる症状の一つです。
運動や作業でたくさん汗をかいた後、塩分を補給せずに水やお茶だけを大量に飲んだ時に起こりやすくなります。
汗からは水分と同時に塩分(ナトリウム)も失われますが、水だけを飲むと血液中の塩分濃度が薄まってしまいます。
すると、筋肉の正常な収縮を調整しているミネラルのバランスが崩れ、自分の意思とは関係なく筋肉が硬直し、痛みを伴うけいれんを引き起こします。
ふくらはぎに起こる「こむら返り」が代表的ですが、腕やお腹の筋肉に起こることもあります。
この場合は、スポーツドリンクや経口補水液で、失われた水分と塩分を速やかに補給することが適切な対処法です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るCecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-07-08).
Yoram Epstein et al.“Heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216400/,(参照 2025-07-08).
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-08). - A.
熱中症でのひどい頭痛は危険なサインなので、すぐに医療機関を受診してください。
解説熱中症が疑われる状況でひどい頭痛がある場合は、ためらわずにすぐに医療機関を受診してください。
特に、ズキンズキンと脈打つような激しい痛みや、めまい、脱力感、発熱、吐き気・嘔吐などを伴う場合、意識がぼんやりするような場合は、熱中症が進行している可能性があります。
市販の頭痛薬を飲んで様子を見るのは非常に危険です。薬では根本的な原因である脱水や体温上昇は解決できず、対処が遅れることで深刻な事態を招きかねません。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るCecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-07-08).
Yoram Epstein et al.“Heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216400/,(参照 2025-07-08).
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-08). - A.
「突然のめまい」「激しい頭痛」「吐き気」などの症状が急に現れた場合は熱中症を疑いましょう。
解説夏バテと熱中症は症状が似ていますが、その性質と緊急性が大きく異なります。
夏バテは、夏の暑さによる自律神経の乱れからくる慢性的な不調で、「なんとなく体がだるい」「食欲がない」といった症状が数週間続く状態です。
一方で、熱中症は、急激な体温上昇や脱水によって起こる急性の健康障害であり、「突然のめまい」「激しい頭痛」「吐き気」などの症状が急に現れます。
最も重要な違いは、熱中症は急速に悪化し、意識障害などを引き起こして命に関わる危険がある点です。
夏だからと安易に夏バテと自己判断せず、急な体調不良を感じた場合は、熱中症を疑って速やかに涼しい場所で休み、水分を補給するなどの対処が必要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るCecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-07-08).
Yoram Epstein et al.“Heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216400/,(参照 2025-07-08).
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-08). - A.
体温上昇による中枢神経系の機能障害、および電解質異常が挙げられます。
解説熱中症で手足がしびれるのは、体内で異常が起きている重要なサインです。
主な原因として、体温上昇による中枢神経系の機能障害、および電解質異常が挙げられます。
深部体温が40°Cを超えると中枢神経系の障害が生じやすくなり、意識障害や運動失調、しびれなどの神経症状が現れます。
また、発汗による大量の水分・電解質の喪失が、筋肉や神経に影響し、しびれや筋けいれんを引き起こすこともあります。
重症化の前兆である可能性もあるため、しびれを感じたらすぐに涼しい場所で休み、水分と塩分を補給してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るCecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-07-08).
Yoram Epstein et al.“Heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31216400/,(参照 2025-07-08).
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン 2024”..https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-08). - A.
熱中症のあと、だるさが続くのは体がまだ回復を必要としている証拠です。無理をせず十分に休養しましょう。
解説熱中症になると、体は大量の汗をかいて水分や塩分を失い、さらに体温を平常に戻そうと必死に働くため、非常に大きなエネルギーを消耗します。そのため、熱中症の症状が治まったように見えても、体内の水分や電解質のバランスがまだ完全には回復していなかったり、臓器がダメージを受けていたりすることがあります。
このダメージから体が完全に回復するには時間がかかるため、翌日になってもだるさや倦怠感、食欲不振などの不調が続く場合があります。これは、体が受けた負担を修復する必要があるサインなので、無理をせず休養をとることが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る環境省.環境省熱中症予防情報サイト.環境省,https://www.wbgt.env.go.jp/(参照 2025-07-07)
日本救急医学会.“熱中症診療ガイドライン2024”.日本救急医学会.https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf,(参照 2025-07-07). - A.
熱疲労は、熱中症の4段階ある重症度分類でⅡ度に位置づけられる状態です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る熱疲労は、熱中症の重症度分類でⅡ度に位置づけられる状態で、大量の汗をかくことによって体内の水分と塩分が著しく不足した状態を指します。主な症状として、強いだるさ(倦怠感)、頭痛、嘔気および嘔吐などが現れます。
この段階では、意識は保てているものの、集中力や判断力が低下しているのが特徴です。熱疲労の段階で適切に処置をしないと、体温調節機能が破綻し、意識障害などを引き起こす最も重症な熱射病へと進行する危険性があります。
涼しい場所へ移動し、水分・塩分を補給し、体を冷やすなどの応急手当に加えて、医療機関の受診が必要になります。 - A.
熱中症では血圧が低下しやすく、その変動にも注意が必要です。
解説熱中症になると、一般的には血圧が低下する傾向にあります。
これは、主に2の理由が考えられます。1.体温を下げるために全身の血管が拡張する
血管が広がると、血液が流れやすくなる一方で、血管内の圧力は低下します。
2.大量の汗をかくことによる脱水
体内の水分が失われると、血液の全体量も減少し、結果として血圧が下がります。
ただし、体の状態や熱中症の進行度合いによっては、一時的に血圧が変動することもあります。
特に、持病がある方や高齢者の方は注意が必要です。
血圧だけでなく、脈拍が速くなる、めまいや立ちくらみがするなどの症状も合わせて観察することが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るAbderrezak Bouchama et al.“Classic and exertional heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35115565/,(参照 2025-05-22).
Cecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-05-22). - A.
熱中症ではつじつまが合わないことを話す、幻覚や幻聴を訴えることがあり、それは命に関わる危険なサインです。
解説熱中症が進行し、体温が著しく上昇すると、脳の機能にも深刻な影響が及びます。
脳は熱に非常に弱いため、体温が上がりすぎると正常に働かなくなってしまいます。
その結果として、普段と違う言動が見られるようになります。
例えば、話しかけても反応が鈍い、集中力が散漫になる、簡単な質問にも答えられない、つじつまが合わないことを話す、幻覚や幻聴を訴える、といった症状が現れます。
さらに重症になると、意識が混濁したり、けいれんを起こしたり、最悪の場合は昏睡状態に陥ることもあります。
これらの症状は、単に「疲れている」というレベルではなく、命に関わる危険な兆候ですので、周囲の人が気づいた場合は、ためらわずに救急車を呼ぶなど、迅速な対応が必要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るAbderrezak Bouchama et al.“Classic and exertional heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35115565/,(参照 2025-05-22).
Cecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-05-22). - A.
熱中症の初期は顔が赤く見え、重症化すると血流が悪化し青白くなり、これは危険なサインです。
解説熱中症の初期段階では、体は体温を下げようと一生懸命働きます。
その働きの一つとして、皮膚の表面近くの血管を広げて、熱を外に逃がそうとします。このため、顔が普段より赤く見えることがあります。
しかし、症状が進行して重症化すると、脱水が進み、体内の血液量が減少すると、心臓や脳といった重要な臓器に血液を集中させようとするため、皮膚への血液供給は後回しになります。
その結果、顔色が悪くなり、青白く見えたり、唇が紫色になったりすることがあります。
これは体が危険な状態に陥っている重要なサインですので、顔色の変化を注意深く観察し、異常があればすぐに対処を開始することが重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るAbderrezak Bouchama et al.“Classic and exertional heatstroke”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35115565/,(参照 2025-05-22).
Cecilia Sorensen et al.“Treatment and Prevention of Heat-Related Illness”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170473/,(参照 2025-05-22). - A.
重症時に見られる意識障害や痙攣(けいれん)は、髄膜炎や脳炎などの病気によっても起こることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る熱中症の重症時に見られる意識障害や痙攣は、たとえば髄膜炎や脳炎といった脳脊髄の感染症、脳出血や脳梗塞などの病気でも認められるものです。
また脳の病気以外にも、血中のアンモニア量の急激な増加、電解質(ミネラル)のバランスのくずれ、薬物の作用など、意識障害や痙攣はさまざまな原因で起こりえます。
正確な原因は検査をしないとわからないことが多いため、必ず医療機関を受診しましょう。 - A.
初期症状として、めまいや顔のほてり、ふらつき、頭痛などが見られます。重症になると意識障害などが生じます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る熱中症の重症度は、症状が軽い順にI度、II度、III度に分けられ、徐々に重症度が進行します。
I度では、以下のような症状が見られます。- めまい
- 立ちくらみ
- 生あくび
- 大量の発汗
- 筋肉痛
- こむら返り(足などがつること)
II度では、以下のような症状が見られます。- 頭痛
- 嘔吐
- 倦怠感
- 軽度の意識障害(集中力の低下など)
III度では、以下のような症状が見られます。- 重度の意識障害(意識がもうろうとしている、意識がないなど)
- 痙攣(けいれん)
- 肝臓や腎臓の障害
- DIC(血液の凝固機能が異常をきたし、血栓ができやすくなった状態)
熱中症について、医師からのよくある質問
- エアコンのない室内または日差しの中での滞在が直前にありましたか?
- けいれん発作がありましたか?
- 最近、立ちくらみがしますか?
- 体のだるさはありますか?
- 吐き気や嘔吐がありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 小児科
- 救急科