メタボリックシンドロームで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

生活習慣の改善を徹底することが最優先です。その上で医師と相談し、薬の種類や量の変更、隠れた他の病気の検査などを検討します。

メタボリックシンドロームの治療で薬を使っても、数値(血圧・血糖・脂質)が改善しない場合、薬だけに頼るのではなく、治療全体を根本から見直す必要があります。

1. 生活習慣の徹底的な再評価と強化

最も重要なのは、治療の土台である食事や運動習慣の見直しです。薬の効果は、健康的な生活習慣があって初めて最大限に発揮されます。

  • 食事:本当にカロリーや塩分、糖質、脂質を摂りすぎていないか、管理栄養士など専門家のアドバイスを受けて再確認します。
  • 運動:推奨されている運動量(週150分以上の有酸素運動など)を実践できているか見直します。
  • その他:飲酒量、喫煙、睡眠時間、ストレスなども数値に大きく影響するため、改善できる点がないか確認します。

2. 薬物療法の見直し

生活習慣を改善しても効果が不十分な場合、医師と相談して薬の変更や調整を行います。現在使っている薬の種類や量が最適でない可能性や、より効果の高い新しい薬(SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬など、複数のリスクに同時にアプローチできる薬)への変更が検討されることもあります。

3. 他の病気の可能性を調べる

まれに、甲状腺機能の異常や睡眠時無呼吸症候群といった、メタボリックシンドロームに似た状態を引き起こす別の病気が隠れていることがあります。薬が効きにくい場合は、そのような病気がないかを調べるための検査を行うこともあります。

自己判断で薬をやめたりせず、必ず主治医に相談し、多角的な視点で原因を探り、治療方針を再構築していくことが大切です。

ユビーAIパートナーユビーAIパートナーに聞いてみよう

メタボリックシンドロームについて、特に知りたいことは何ですか?

利用規約プライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。

関連する病気と症状

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

メタボリックシンドローム

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

公開日

最終更新日

福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。