メタボリックシンドロームの場合、日常生活で気をつけることはありますか?
食事の見直し(減塩・バランス)、運動の習慣化、減量、禁煙・節酒が基本です。十分な睡眠とストレス管理も重要になります。
メタボリックシンドロームの改善と、将来の心筋梗塞や脳卒中といった深刻な病気の予防のためには、日常生活そのものを見直すことが最も重要です。気をつけるべき主なポイントは以下の通りです。
食事の見直し
まず、食べ過ぎをやめ、腹八分目を心がけます。塩分や脂肪分、糖質の多い食事(揚げ物、ラーメンのスープ、菓子類、ジュースなど)を控え、代わりに野菜やきのこ、海藻類など食物繊維の豊富な食品を積極的に摂りましょう。バランスのよい食事を規則正しく摂ることが基本です。
運動の習慣化
内臓脂肪を減らすために、ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動が効果的です。まずは1日30分、週に合計150分を目標に、無理なく続けられる運動から始めましょう。エレベーターを階段にするなど、日常生活の中でこまめに体を動かすことも大切です。
減量と体重管理
食事と運動を通じて、まずは現在の体重の5%減量することを目指しましょう。体重が少し減るだけでも、血圧や血糖、脂質の数値は改善します。
禁煙と節酒
喫煙は動脈硬化を強力に進行させるため、禁煙は必須です。アルコールの飲み過ぎも中性脂肪を増やし、カロリー過多につながるため、適量を守りましょう。
十分な睡眠とストレス管理
睡眠不足やストレスは、血圧や血糖値を上げるホルモンの分泌につながります。心身をしっかり休ませることも、生活習慣病の管理には重要です。
これらの生活習慣の改善は、一つひとつは小さなことかもしれませんが、継続することで大きな健康効果が期待できます。
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(参考文献)
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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