メタボリックシンドロームの予備軍とはどのような状態ですか?
メタボリックシンドロームの診断基準は満たさないものの、腹囲や血圧、血糖、脂質のうちいずれかに異常がある状態。放置すると発症リスクが高いです。
メタボリックシンドロームの「予備軍」とは、まだメタボリックシンドロームとは診断されないものの、その一歩手前の危険な状態にあることを指します。これは、健康と病気の境界線上にいる状態と考えることができます。
日本のメタボリックシンドロームの診断基準は、必須項目である「腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)」に加えて、「高血圧」「高血糖」「脂質異常」の3項目のうち2つ以上が当てはまることとされています。
この基準に照らし合わせると、「予備軍」は主に以下のような状態の方が該当します。
- 腹囲は基準値以上だが、血圧・血糖・脂質の異常は1項目しか当てはまらない人
- 腹囲は基準値未満だが、基準値に近く、かつ血圧・血糖・脂質に複数の異常がある人
つまり、メタボリックシンドロームの構成要素である内臓脂肪の蓄積や、血圧・血糖・脂質の異常がいくつか現れ始めているものの、診断基準を完全には満たしていない状態です。
この予備軍の段階は、体からの「このままでは危ないですよ」という警告サインです。自覚症状はなくても、体内では動脈硬化が静かに進行し始めている可能性があります。この段階で食事や運動などの生活習慣を改善すれば、メタボリックシンドロームへの進行を防ぎ、健康な状態に戻れる可能性が非常に高いです。
健康診断で「予備軍」と指摘されたら、決して軽視せず、速やかに対策を始めることが重要です。
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(参考文献)
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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