メタボリックシンドロームのセルフチェックはできますか?
腹囲や家庭血圧を測り、健康診断の結果と照らし合わせることで、ご自身のリスクをある程度把握することができます。
メタボリックシンドロームのリスクをご自身でチェックすることは可能です。ただし、最終的な診断には医療機関での検査が必要です。セルフチェックは、ご自身の健康状態に関心を持ち、受診のきっかけとするために非常に有効です。
チェックするポイントは、日本の診断基準に基づいた以下の項目です。
ステップ1:お腹周りを測る(必須項目)
まず、メジャーを用意し、おへその高さでウエストサイズ(腹囲)を測ります。リラックスして立った状態で、息を軽く吐いた時に測定してください。
- 男性:85cm以上
- 女性:90cm以上
もし、この基準を超えていた場合、ステップ2に進みます。
ステップ2:その他のリスクを確認する
以下の3項目のうち、ご自身に当てはまるものがいくつあるか確認します。健康診断の結果があれば、より正確にチェックできます。
- 血圧が高い:家庭用の血圧計で測定し、上の血圧が130mmHg以上、または下の血圧が85mmHg以上
- 血糖値が高い:健康診断の空腹時血糖値が110mg/dL以上
- 脂質に異常がある:健康診断の中性脂肪が150mg/dL以上、またはHDL(善玉)コレステロールが40mg/dL未満
【判定】
ステップ1の腹囲が基準値を超えており、かつステップ2の項目(血圧・血糖・脂質)のうち2つ以上に当てはまる場合、メタボリックシンドロームの可能性が非常に高いと考えられます。ひとつでも当てはまれば「予備軍」です。
このセルフチェックでリスクが高いと感じた方は、必ず医療機関を受診し、医師の診断と指導を受けるようにしてください。
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(参考文献)
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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