メタボリックシンドロームの場合、主にどのような治療をしますか?
食事療法、運動療法、減量といった生活習慣の改善が治療の中心です。改善が難しい場合は、血圧・血糖・脂質の薬を併用します。
メタボリックシンドロームの治療は、将来起こりうる心筋梗塞や脳卒中、糖尿病といった深刻な病気を予防することが最大の目的です。その治療の根幹となるのは、原因である内臓脂肪を減らすための生活習慣の改善です。
食事療法
摂取カロリーを適正にコントロールすることが基本です。特に、脂肪分の多い食事や糖質の多い間食・飲料を控えることが重要です。野菜やきのこ、海藻類など食物繊維の多い食品を積極的に摂り、バランスのよい食事を心がけます。
運動療法
ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動を、週に合計150分以上行うことが推奨されます。運動は内臓脂肪を直接燃焼させるだけでなく、インスリンの効きをよくしたり、血圧を下げたりする効果もあります。
減量
食事と運動を通じて、現在の体重の5〜10%を目標に減量を目指します。体重を少し減らすだけでも、血圧、血糖、脂質の数値は大きく改善することがわかっています。
これらの生活習慣の改善を数ヶ月続けても、血圧、血糖、脂質の数値が目標まで下がらない場合には、薬物療法が検討されます。高血圧の薬(降圧薬)、高血糖の薬(血糖降下薬)、脂質異常の薬(脂質異常症治療薬)の中から、患者さん一人ひとりの状態に合わせて必要な薬が処方されます。
あくまで治療の主役は生活習慣の改善であり、薬はそれを補助するものと考えることが大切です。
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(参考文献)
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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