メタボリックシンドロームには初期症状はありますか?
特有の初期症状はほぼありません。しかし、お腹が出てきたことや健康診断での数値異常が、病気の始まりを告げる最初のサインとなります。
結論から言うと、メタボリックシンドロームに特有の「初期症状」と呼べるものは、ほとんどありません。 これがこの状態の最も厄介な点です。体の代謝バランスはゆっくりと崩れていくため、痛みや不快感といった自覚症状として現れにくいのです。
しかし、症状はないものの、注意すべき「初期のサイン」は存在します。
見た目のサイン(腹囲の増加)
「最近お腹が出てきた」「ベルトの穴がずれた」「ズボンがきつくなった」といった体型の変化は、メタボリックシンドロームの根幹である内臓脂肪の蓄積を示唆する最も分かりやすい初期サインです。
数値のサイン(健康診断での異常)
自覚症状がない段階で異常を客観的に示してくれるのが、健康診断の結果です。血圧、血糖値、中性脂肪、HDL(善玉)コレステロールといった検査項目に異常値がひとつでも見られたら、それは体が発している重要な警告サインと捉えるべきです。
もし、疲れやすさや軽い頭痛などを感じることがあっても、それらはメタボリックシンドロームそのものの症状というより、すでに進行しつつある高血圧や高血糖の影響かもしれません。
このように、メタボリックシンドロームは症状に頼って発見することが難しいため、症状がないうちから自身の体型の変化に関心を持ち、定期的に健康診断を受けて数値をチェックすることが、早期発見と対策のための唯一かつ最も重要な方法となります。
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(参考文献)
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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