肥満がある2型糖尿病では、まず何%の減量を目指しますか?
肥満症では現体重の3%、高度肥満症では5〜10%が目安とされています。
減量の目標は、目標体重に一気に近づけるのではなく「今の体重から何%減らすか」で立てます。ここでは目安を解説します。
最初に目指す減量の目安
肥満を伴う糖尿病は「肥満症」にあたり、次の減量幅が目安とされています(糖尿病診療ガイドライン2024)。
- 肥満症(BMI 25kg/m²以上): 現体重の3%
- 高度肥満症(BMI 35kg/m²以上): 現体重の5〜10%
減量による健康障害への改善効果をあわせて評価することが推奨されています。
3%が目安とされる理由
肥満を伴う糖尿病では、まず体重を減らして、血糖や脂質などの数値をよくすることを目指します。少しの減量でもこれらの数値は改善することが知られており、達成しやすい目標から始めることが重視されています。
日本人約3,500人が6ヶ月の生活習慣改善プログラムに取り組んだ調査では、体重を3%以上減らせた人たちで、肥満に関わる検査の数値がそろってよくなりました。3%という目安は、この結果がもとになっています。
目標体重(65歳未満は目標BMI 22kg/m²、前期・後期高齢者は目標BMI 22〜25kg/m²)は別に定められていますが、そこへ一度に到達させるのではありません。
減量によって変わること
- 内臓脂肪が減ると、血糖・脂質・血圧といった、病気につながりやすい要素がまとめて改善することが期待できるとされています
- ウエスト周囲長(腹囲)は食事・運動で減りやすい部分で、減量の効果が見えやすい指標です
目標を大きくすることの注意点
目標は大きいほどよい、というわけではありません。自己判断で極端な減量目標を立てると、低栄養や筋肉量の減少につながることがあります。また減量後の体重維持(リバウンドの防止)にも課題があることが指摘されています。ご自身の目標については、医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』南江堂, 2024(第13章 13-1「肥満・肥満症の診断はどのように行うか?」/13-5「メタボリックシンドロームとは何か?」)
Muramoto A, et al. Three percent weight reduction is the minimum requirement to improve health hazards in obese and overweight people in Japan. Obes Res Clin Pract. 2014;8(5):e466-e475. doi:10.1016/j.orcp.2013.10.003
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はまさき医院 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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