後腹膜線維症はどのように診断されますか?
血液検査とCTやMRI等の画像検査、必要に応じて組織生検で診断します。
後腹膜線維症の診断は、まず臨床症状と血液検査から始まります。血液検査では炎症反応(CRP、赤沈)の上昇や腎機能障害(クレアチニン上昇)がみられることが多く、IgG4関連疾患が疑われる場合は血清IgG4値の測定も有用です。次に、造影CTやMRIで腹部大動脈周囲に線維性の軟部組織塊が存在し、尿管や血管を巻き込んでいる像が典型的です。
画像検査は診断だけでなく、腎盂拡張や尿管閉塞の程度を評価するうえでも重要です。ただし、悪性腫瘍による後腹膜腫瘤との区別が必要なため、診断が不確実な場合には画像ガイド下生検を行い、組織学的に炎症性線維化であること(がん細胞による悪性所見などがないこと)を確認します。診断にあたっては、腫瘍や感染などの二次性原因を除外し、特発性後腹膜線維症と確定することが大切です。

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京都大学医学部付属病院呼吸器内科 呼吸器内科
山城 春華 監修
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