黄色ブドウ球菌感染症ではどのような症状がありますか?

引き起こされる病気によりますが、蜂窩織炎(皮膚の感染症)の場合は、発熱、皮膚の腫れや発赤などがあります。

解説

黄色ブドウ球菌感染症の症状は、感染した部位や重症度によってさまざまです。

以下に、主な症状を挙げます。

皮膚感染症

  • おでき(癤): 毛包に一致して赤く腫れ、痛みを伴います。進行すると中心部が化膿し、膿が出ることがあります
  • とびひ(伝染性膿痂疹):水ぶくれや膿を持った発疹ができ、それが破れてかさぶたになります。かゆみを伴い、掻きむしることで他の部位に広がることがあります
  • 蜂窩織炎: 皮膚の深い部分に感染が起こり、赤く腫れ、熱感や痛みを伴います。発熱や悪寒などの全身症状を伴うこともあります
  • ひょう疽: 指先などの爪の周囲に感染が起こり、赤く腫れ、強い痛みを伴います。進行すると膿がたまり、爪が変形することがあります

その他の感染症

  • 肺炎、発熱、呼吸困難などの症状が現れます
  • 敗血症:細菌が血液中に入り込み、全身に感染が広がった状態です。発熱、悪寒、頻脈、血圧低下などの症状が現れ、重症化するとショック状態に陥り、命に関わることもあります
  • 髄膜炎: 細菌が髄膜に感染し、炎症を起こした状態です。頭痛、発熱、嘔吐、意識障害などの症状が現れます
  • 心内膜炎:心臓の内膜に感染が起こり、炎症を起こした状態です。発熱、倦怠感、心雑音などの症状が現れます

これらの症状は、黄色ブドウ球菌感染症の代表的なものです。症状の現れ方には個人差があり、軽症で済む場合もあれば、重症化する場合もあります。特に、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある人は重症化しやすいため、注意が必要です。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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