黄色ブドウ球菌による食中毒では、どのような症状となりますか?
黄色ブドウ球菌による食中毒では、嘔吐、下痢、腹痛が主な症状です。
黄色ブドウ球菌による食中毒は、この菌が産生する毒素(エンテロトキシン)を含む食品を摂取することで発生します。
主な症状は、激しい吐き気、嘔吐、腹痛、下痢です。これらの症状は、汚染された食品を摂取してから通常1~6時間(平均約3時間)という比較的短い潜伏期間を経て発症します。
症状は通常、数日〜1週間で自然に回復しますが、脱水症状を防ぐために十分な水分補給が重要です。
重症化することはまれですが、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は注意が必要です。症状が重い場合や長引く場合は、医療機関を受診しましょう。
黄色ブドウ球菌は熱に強い毒素を作るため、食品を加熱しても食中毒を防ぐことはできません。そのため、予防には食品の取り扱いに注意し、調理前や食事前には必ず手を洗い、調理器具も清潔に保つことが大切です。
特に、おにぎり、弁当、サンドイッチなど、調理後に長時間室温で放置される食品は注意が必要です。
食中毒予防のためには、食品を適切な温度で保存することも重要です。調理後の食品は、できるだけ早く冷蔵庫で保管しましょう。
また、調理器具や食器は、使用後に洗剤でよく洗い、熱湯や消毒液で消毒することも効果的です。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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