細菌感染症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
医師に相談し、薬の変更や検査を検討します。耐性菌の可能性もあるため、再評価が必要な場合があります。
細菌感染症で薬が効かない場合、以下のような対応が考えられます。
1.主治医への相談
症状の改善が見られない場合は、速やかに主治医に報告してください。治療開始から3〜4日経っても改善がない場合は、特に注意が必要です。
2.再評価と検査
原因菌の再検査や耐性菌の検査を行い、適切な抗生物質を選択します。血液検査や画像診断などで、感染の程度や合併症の有無を確認します。
3.抗生物質の変更
現在の抗生物質が効果不十分な場合、別の種類に変更することがあります。場合によっては、複数の抗生物質を併用することもあります。
4.投与方法の変更
経口薬から点滴などの注射薬に切り替える場合があります。
5.投与期間の延長
通常の投与期間で改善しない場合、治療期間を延長することがあります。
6.感染源の除去
異物や膿瘍など、感染の原因となっているものがある場合は、外科的な処置が必要になることもあります。
7.免疫機能の改善
栄養状態の改善や基礎疾患の管理を通じて、体の免疫力を高めます。
8.専門医へのコンサルテーション
感染症専門医や該当する臓器の専門医にセカンドオピニオンを求めることも有効です。
9.入院治療の検討
外来治療で改善しない場合、入院して集中的な治療を行うことがあります。
重要なのは、自己判断で治療を中断したり変更したりしないことです。必ず医師の指示に従い、適切な対応を取ることが重要です。また、抗生物質の不適切な使用は耐性菌を生み出す可能性があるため、慎重な対応が必要です。
公開日:
最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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