夜驚症ではどのような症状がありますか?

夜驚症では夜間に突然激しい恐怖反応やパニックを起こしますが、翌朝には覚えていません。

解説

夜驚症の症状は、寝ている間に突然起こる激しい恐怖やパニックで、叫ぶ、暴れるなどです。

夜驚症は、眠ってから2〜3時間ほど経った深いノンレム睡眠中に突然始まります。典型的には、突然泣き叫び、目を見開いて恐怖におびえた表情をし、手足をばたつかせたり布団から起き上がったりします。のたうち回ったり、蹴ったり、逃げようとしたり、ベッドから走り出すこともあります。呼吸や脈拍が速くなり、汗をかき、顔が赤くなることもあります。

発作中は目が覚めているように見えますが、実際には意識がなく、周囲が声をかけてもほとんど反応せず、親の顔を見ても認識できません。本人は完全には目覚めておらず、混乱した状態が数分から10分程度続いたあと、急に落ち着いて再び眠りにつきます。翌朝になると、ほとんどの場合で発作の記憶はありません。

症状は一見すると悪夢やてんかん発作に似ていますが、悪夢はレム睡眠中に起こり、本人が覚えていることが多く、てんかんは意識障害やけいれんを伴うなど発作の様子が異なります。夜驚症は健康な子どもにも起こる一過性の現象で、成長とともに自然に減少することが多いです。

一般的には、子どもに起こる病気ですが、成人にも発生する可能性があり、抑制や制止をされると攻撃的な行動を示すことがあります。

通常は成長に伴い自然に改善しますが、発作が頻繁に起こったり、睡眠を妨げたり、怪我をしたり、日中の活動に影響したりする場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

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公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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