大人の夜驚症の原因や特徴を教えてください。
子どもと比べて頻度は低いものの、より複雑な心理的・医学的要因が関わっていることが多いです。
大人の夜驚症は、子どもと比べて発症頻度は低く、しばしば背景に他の睡眠障害や精神的要因が関わります。
【原因】
- 強い心理的ストレスやトラウマ:職場の過労、家庭不和、事故体験など
- 睡眠不足・不規則な生活:交代勤務や長時間労働など
- 他の睡眠障害:睡眠時無呼吸症候群やその他の睡眠障害など
- 薬やアルコールの影響:中枢神経に作用する薬、過剰飲酒、断酒後の離脱期など
- 精神疾患の併存:うつ病、不安障害、双極性障害、PTSDなど
- 神経疾患や脳損傷:片頭痛、頭部外傷後、認知症の一部で見られることもある
【発作症状】
- 子どもと同様、発作は深いノンレム睡眠中に起こる
- 急に叫ぶ、恐怖表情をする、暴れる、寝ぼけて歩くなどの行動がみられる
- 発作後に内容を覚えていないことが多いが、子どもに比べると、より詳細な記憶を持っている人もいる
- 子どもよりも発作が激しく、持続時間が長い傾向がある
成人の場合、夜驚症はそれほど一般的ではありませんが、「単なる成長期の名残」ではなく、より複雑な心理的または医学的要因に関連していることが多いため、二次的な原因の精査が重要です。また、根本的な障害に対処するなど、個別の治療アプローチが必要になる場合があります。睡眠専門医や精神科での診察・治療がすすめられます。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
Morgenthaler TI et al. Position Paper for the Treatment of Nightmare Disorder in Adults: An American Academy of Sleep Medicine Position Paper. J Clin Sleep Med. 2018, 14, 1041-1055.
Aurora RN et al. Best practice guide for the treatment of nightmare disorder in adults. J Clin Sleep Med. 2010, 6, 389-401.
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