夜驚症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
重症例に限り、睡眠抑制薬などを短期使用することがありますが、副作用に注意が必要です。
夜驚症は多くの場合成長とともに自然に改善するため、薬による治療は原則として行いません。生活習慣の見直しや十分な睡眠確保、安全対策などの非薬物療法が基本です。ただし、発作が非常に頻繁で日常生活や家族の睡眠に大きな影響を与える場合、または危険な行動が伴う場合には、医師の判断で薬物療法が検討されることがあります。用いられるのは主に次の薬です。
ベンゾジアゼピン系薬(例:ジアゼパムなど)
睡眠の深さをやや浅くし、発作を起こりにくくしたり、軽くします。
- 副作用:日中の眠気、ふらつき、集中力低下、長期使用での依存の可能性
抗うつ薬(例:三環系抗うつ薬)
睡眠構造を調整する目的で使われることがありますが、小児ではまれです。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
不安やうつ病が一因となっている場合に使用されることもあります。
- 副作用:胃腸症状、睡眠障害、気分の変化
メラトニン
睡眠の質を改善するのに役立つことがわかっている場合があります。
- 副作用:一般的に忍容性が高く、副作用は軽度でまれです
薬の使用はあくまで重症例などの一部の症例、特に成人例に限られ、必ず医師の監督下で行います。副作用や依存のリスクを考慮し、通常は短期的な使用です。子どものほとんどは薬を必要とせず、多くの場合、安全性と誘因の軽減に重点が置かれます。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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