夜驚症の場合、主にどのような治療をしますか?

生活習慣の改善と安全確保が基本で、多くは自然に治まります。

解説

夜驚症に通常薬物治療は必要ありません。基本となるのは生活習慣の見直しと安全確保です。

夜驚症は多くの場合、成長とともに自然に改善するため、治療が必要になることはほとんどありません。重要なのは環境整備です。

  • 生活習慣を整える:十分な睡眠時間の確保と規則正しい生活リズムが重要です。寝る前はデジタル機器の使用を控え、静かな環境にします。リラックスできる習慣(読書、温かいお風呂など)も効果的です。
  • 安全環境を整える:発作中の怪我を防ぐため、寝室から危険物を取り除きます。窓やドアには鍵をかけ、階段を塞ぎ、二段ベッドは避けましょう。
  • 発作中の安全確保:無理に起こさず、周囲の障害物をどけるなどして怪我の予防を優先します。強く揺すったり大声で呼びかけたりすると、混乱や興奮が長引くことがあります。

発作の誘因となる発熱、不安やストレスを避けることも大切です。

症状が頻繁で生活に支障がある場合や、発作中に危険行動(階段を下りる、外に出るなど)がみられる場合には、医療機関へ相談してください。まれに就寝前に少量の抗不安薬や睡眠リズムを整える薬を使うことがありますが、これは慎重に判断されます。通常、子どもへの投薬は推奨されません。

毎晩、ほぼ同じ時間に発作が起こる場合、発作の約15分前に優しく起こす行動療法「予定覚醒法」が有効なこともあります。不安、トラウマ、その他の精神的問題が原因となっている場合は、認知行動療法やカウンセリングなどが役立つこともあります。

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公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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