サルコイドーシスとカルシウムの関係性を教えてください。
サルコイドーシスでは、血液中や尿中のカルシウムが高くなることがあります。
サルコイドーシスでは、血液中や尿中のカルシウムが高くなる(高カルシウム血症・高カルシウム尿)ことがあるため、注意が必要です。
これは、サルコイドーシスに特徴的な類上皮細胞肉芽腫が、ビタミンDの活性化酵素(1α-ヒドロキシラーゼ)を過剰に産生することで、ビタミンDが活性型ビタミンDに変換され、腸管からのカルシウム吸収が増えるために起こります。
血清カルシウム値が上昇すると、倦怠感・食欲不振・吐き気・意識障害などの症状が出ることがあります。
さらに長期間続くと、腎臓にカルシウムが沈着して、腎機能障害を引き起こすこともあります。
そのため、サルコイドーシスの患者さんでは血中カルシウム値の定期的な測定が重要です。
高カルシウム血症が確認された場合には、水分摂取の指導や薬物治療を行うことがあります。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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