発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に対して行う抗補体療法とは、どのような治療ですか?
「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)」とは、赤血球が血管内で破壊される病気で、溶血性貧血のひとつです。
「発作性夜間ヘモグロビン尿症」は、血液細胞(赤血球、白血球など)が正しく作られなくなる病気です。
この病気の細胞は、補体の攻撃から細胞を守る蛋白(補体制御因子:CD55、CD59)を細胞膜に繋ぎ止めている「アンカー」という部分が欠けています。
その結果、血液中の赤血球が異常に壊れやすくなり、壊れた際にこの赤血球からヘモグロビンが血液中に放出され、尿として排出されることがあります。これが「ヘモグロビン尿」と呼ばれる淡赤色~暗褐色の尿が出る症状です。
ほかにも、貧血や血栓症などを引き起こすこともあります。まれに白血病や再生不良性貧血といった重い血液の病気に移行することがあります。
大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 血液内科 招聘教授
西村 純一 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
発作性夜間ヘモグロビン尿症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ