ポンペ病の末期症状はどのようなものがありますか?

ポンペ病の末期には筋力低下と呼吸不全が進み、乳児型は心不全も重くなります。

ポンペ病の末期には、筋力の著しい低下と呼吸不全が進行し、生命を脅かします。

ポンペ病は、体内の糖(グリコーゲン)を分解する酵素が生まれつき不足するため、筋肉や心臓に糖がたまり障害を起こす病気です。進行すると、体を動かす筋肉だけでなく、呼吸に使う筋肉(呼吸筋)や心臓にも影響が広がり、全身の機能が大きく低下します。

乳児型は進行が速く、心臓と呼吸への影響が大きいのが特徴です。末期には次のような症状が見られます。

  • 心不全(心臓が弱り血液を十分に送れない)
  • 呼吸不全(呼吸が浅く、二酸化炭素が排出できない)
  • ぐったりして動けない
  • 哺乳できず体重が増えない
  • 酸素濃度の低下・チアノーゼ(唇が紫になる)

治療がない時代には、生後1年前後で亡くなるケースが多く見られました。現在は酵素補充療法により予後が大きく改善していますが、治療開始が遅いほど末期像に近づきやすくなります。

幼児期から成人期にかけゆっくりと進行する遅発型では、心臓の障害は比較的少なく、呼吸筋の弱さが末期を決定づける要因になります。以下のような症状が見られます。

  • 呼吸不全(睡眠中に息が止まりやすい、二酸化炭素が排出できない)
  • 歩行困難・寝たきり状態
  • 嚥下(のみこみ)障害による誤嚥
  • をうまく出せず、肺炎を繰り返す

最も危険なのは、呼吸筋が弱ることで自力で息ができなくなることです。多くの患者さんで人工呼吸が必要になります。

重症化を遅らせるため、可能な限り早期の診断と治療開始が重要です。

ユビーAIパートナーユビーAIパートナーに聞いてみよう

ポンペ病について、特に知りたいことは何ですか?

利用規約プライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。

関連する病気と症状

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

ポンペ病

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。