ポンペ病の治療ガイドラインはありますか?
ポンペ病の治療には酵素補充を軸としたガイドラインがあり、早期治療が重要です。
ポンペ病には治療ガイドラインが存在します。
ポンペ病は、酸性α-グルコシダーゼという酵素が足りないために筋肉・心臓・呼吸筋に影響が出る遺伝性疾患で、主な治療は不足している酵素を点滴で補う酵素補充療法です。治療ガイドラインとは、医療機関が治療や管理を行う際に「どのような治療をいつから始めるか」「どのような検査・フォローが必要か」を整理した公式、あるいは専門家による指針のことで、ポンペ病には治療ガイドラインが存在します。このガイドラインでは、発症年齢や型(乳児型/遅発型)に応じた診療・フォローアップの指針が定められています。
ガイドラインの主な内容には、次のようなポイントがあります。
- 発症年齢(乳児発症型 vs 遅発型)に応じた治療開始時期の違い
- 酵素補充療法(点滴)を基本とし、適切な時期で開始する重要性、投与プラン
- 運動機能・呼吸機能・心臓(乳児および一部の遅発型)の定期的評価とフォローアップ体制
- 多職種(小児科・新生児科・循環器科・遺伝科・リハビリテーション・栄養管理)による包括ケア
- 患者さんと家族に対する遺伝カウンセリングと心理社会的サポート
- 予後を改善するためには「早期診断」「早期治療開始」が鍵
ガイドラインを基に適切な治療・管理を受けることが重要ですが、ガイドラインの内容がすべての症例にその通り適用できるというわけではありません。医療機関では患者さんの年齢、病型、合併症などに応じた個別調整が適宜行われます。治療方針に疑問がある場合には、担当医に相談しましょう。
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(参考文献)
Stevens D et al. Pompe Disease: a Clinical, Diagnostic, and Therapeutic Overview. Curr Treat Options Neurol. 2022, 24, 573-588.
Cupler EJ et al. Consensus treatment recommendations for late-onset Pompe disease. Muscle Nerve. 2012, 45, 319-33.
Kishnani PS, Steiner RD, et al. Pompe disease diagnosis and management guideline. Genet Med.. 2006, 8, 267-88.
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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