ポンペ病で再検査になるのはなぜですか?
スクリーニング検査は病気を拾い上げるための検査であり、確定診断にはより詳しい確認が必要なためです。
ポンペ病で再検査になるのは、初回スクリーニング検査だけでは確定診断ができず、より詳細な検査で確認する必要があるからです。
ポンペ病のスクリーニングは、生後数日で行われる、ろ紙血(ろ紙に染み込ませた少量の血液)で酸性α-グルコシダーゼという酵素の働き(酵素活性)を調べる検査です。再検査となる主な理由は以下の通りです。
①スクリーニングは最初のステップに過ぎない
進行が速い乳児型ポンペ病を見逃さないため、スクリーニング検査は敏感に反応し「可能性を広く拾い上げる」よう設計されています。確定には詳しい酵素活性測定や遺伝子検査、心臓や筋肉の評価(乳児型の場合)などが必要になります。
②偽陽性が存在する
血液採取時の状態や、採血量、検体の保管環境(温度や時間)などで本来より酵素活性が低く見えること(偽陽性)があります。
③偽欠損や良性変異が存在する
ポンペ病の原因となる遺伝子(GAA遺伝子)には、病気ではないのに酵素活性だけが低く見える体質(偽欠損)が存在し、アジア人に比較的多いことが知られています。また、中には変異があるのに症状がまったく現れない人もいます。
④診断後の継続的なモニタリング
ポンペ病が確認され治療が開始されると、治療がどの程度効いているかを追跡し、管理を調整するために、いくつかの項目(尿中Glc4、CK、肺機能、心臓画像など)が定期的に再検査されます。
ポンペ病の再検査は、通常、病気が「再発したり治ったりする」からではなく、結果を確認または明確にするために必要です。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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