ポンペ病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
欠損または不足する酵素を補う遺伝子組み換え製剤を用います。また、使用に関する副作用の報告があります。
欠損または不足している酵素の遺伝子組み換え製剤(アルグルコシダーゼアルファ)を用います。2週間に一度、20mg/kgの製剤を点滴で投与します。また、補充する酵素の細胞内への取り込みがより促進される工夫を施した製剤(シパグルコシダーゼ アルファ)も同じく点滴で投与します。さらに酵素は、血液中で不安定となる傾向があるため、それを解決するために、酵素安定化剤(ミグルスタット)をシパグルコシダーゼアルファを点滴投与する1時間ほど前に内服してもらいます。
遺伝子組み換え製剤が筋肉の細胞に取り込まれると、グリコーゲンが分解可能になり、症状改善や進行抑制に効果があります。筋肉の破壊が進行する前に早めに治療を開始することで、予後が改善します。そのため、新生児スクリーニングが重要と考えられています。
酵素製剤はタンパク質であるため、投与された患者さんに免疫反応が生じることがあります。具体的には、以下のような症状が報告されています。
など。
これらの症状に対しては、アナフィラキシー反応およびショックに対する治療で対応します。酵素製剤の投与前に抗ヒスタミン剤やステロイドを投与したり、投与速度を減速したりします。
ポンペ病について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
ポンペ病
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
公開日:
最終更新日:
埼玉医科大学総合医療センター 小児科
井上 信明 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです