先天異常児(奇形児)の原因になる食べ物はありますか?
通常の食事では先天異常の原因にはならず、特定の薬物やアルコールが影響します。
「奇形児」という言葉は現在では使われず、正しくは「先天異常児」と呼びます。妊娠中の食べ物が直接「奇形(先天異常)」を引き起こすことは、通常のバランスのとれた食事ではほとんどありません。先天異常の原因は主に遺伝や染色体の異常、薬や感染、放射線などの環境要因によるものです。ただし、極端な栄養不足や一部の栄養素の摂りすぎが関係することもあります。
注意が必要なのは、ビタミンAを多く含むレバーやサプリメントの大量摂取です。ビタミンAの摂りすぎは、胎児の形成異常を起こすおそれがあります。また、アルコールは胎児性アルコール症候群の原因となり、発達や顔つき、心臓などに影響することがあります。
そのほか、生の魚介類や肉、加熱不十分なデリミート、非加熱のソフトチーズなどは、リステリア菌やトキソプラズマなどの感染リスクがあり、流産や胎児への影響を引き起こす可能性があります。サメやメカジキなど水銀を多く含む魚も控えましょう。
一方で、果物や野菜、魚、肉、乳製品などをバランスよく摂ることは母体と胎児の健康に不可欠です。特に、神経管閉鎖障害を予防する葉酸を十分に摂ることが推奨されています。
まとめると、妊娠中の通常の食事は先天異常の原因になりません。大切なのは偏りを避け、アルコールや一部食品・サプリメントの摂りすぎに注意することです。心配な場合は、自己判断せず主治医に相談してください。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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