先天異常児(奇形児)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
先天異常が疑われる場合、妊娠中であれば産婦人科で、出生後であれば小児科で相談するのがよいでしょう。
「奇形児」という言葉は現在では使われず、正しくは「先天異常児」と呼びます。先天異常が疑われる場合は、胎児期であれば産科、出生後であれば小児科を受診します。
先天異常が疑われる場合に受診すべき診療科は、「いつ」「どのような異常が見つかったか」によって異なります。以下のように整理できます。
妊娠中(胎児期)
妊婦健診での超音波検査や胎児スクリーニングで異常が見つかったときは、まず担当の産婦人科医に相談します。必要に応じて、周産期センターや遺伝カウンセリング外来へ紹介されます。また、胎児心奇形では小児循環器科、胎児水頭症では小児脳神経外科、多発奇形では臨床遺伝科など、場合によって専門診療科への紹介が追加されます。
出生後
まずは小児科・新生児科が総合的に診察・評価・管理を行い、必要に応じて専門科に紹介します。疑われる異常と、主な対応科は以下の通りです。
- 心臓の異常:小児循環器科・小児心臓外科
- 骨や関節の異常:小児整形外科
- 顔や口の形の異常:小児形成外科・小児耳鼻咽喉科
- 脳・神経の異常:小児神経科・脳神経外科
- 内臓の位置・消化管異常:小児外科
- 染色体・遺伝性疾患の疑い:臨床遺伝科
先天異常が疑われる場合は、胎児期なら産科、出生後なら小児科が中心となり、症状に応じ複数科によるチーム医療で診断・治療・支援が行われます。もし、赤ちゃんに呼吸困難、チアノーゼ、けいれん、哺乳不良などがみられる場合は、救急外来または新生児集中治療室で、すぐに評価を受ける必要があります。


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(参考文献)
CDC. About Birth Defects. Birth Defects, https://www.cdc.gov/birth-defects/about/index.html(参照 2025-10-15)
Congenital Anomalies.NICHD - Eunice Kennedy Shriver National Institute of Child Health and Human Development.https://www.nichd.nih.gov/health/topics/congenital-anomalies(参照 2025-10-15)
World Health Organization: WHO.Congenital disorders.WHO,https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/birth-defects(参照 2025-10-15)
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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