先天異常児(奇形児)は大人になれますか?
先天異常の内容や重症度によっては、多くの人が成人まで成長できます。
「奇形児」という言葉は現在では使われず、正しくは「先天異常児」と呼びます。先天異常の種類や重症度は非常に幅広く、命に関わる重度のものから、治療により日常生活を普通に送れるものまでさまざまです。したがって、長期的な予後は、先天異常の種類や重症度、早期介入の有無、継続的な管理や支援体制の有無によって異なります。
たとえば、心臓の構造に異常がある先天性心疾患では、重症例では新生児期に手術が必要ですが、医療の進歩により、現在では多くの患者さんが成人まで成長できるようになっています。口唇口蓋裂や手足の形成異常も、手術やリハビリによって社会で活躍する人が多くいます。
一方で、脳や多臓器に重い異常がある場合、あるいは染色体異常(トリソミー13や18など)を伴う場合には、残念ながら出生後まもなく命を落とすこともあります。しかし、軽度の染色体異常や遺伝子の変化による疾患の中には、医療・福祉の支援を受けながら、成人まで成長する人も少なくありません。
病気の種類によっては、生涯にわたる医療的支援が必要なこともあり、健康、雇用、社会参加といった面で課題に直面する場合もありますが、適切な治療と継続的な支援があれば、充実した人生を送ることが十分に可能です。近年は先天異常を持つ人の成人後のケアも発展してきています。
先天異常を持つ子どもの多くが成人期を迎え、仕事や家庭を持ち、社会の一員として生活しています。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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