生物学的製剤とJAK阻害薬は、それぞれどのような作用機序で関節リウマチに効果を発揮しますか?
生物学的製剤は炎症物質の働きを直接抑え、JAK阻害薬は細胞内の反応を止めて炎症の発生を抑えます。
関節リウマチでは、体内の免疫の働きが過剰になり、関節に炎症を引き起こして痛みや関節破壊が生じます。これらの薬は次のような仕組みで、この症状の原因となる炎症を強力に抑え込みます。
- 生物学的製剤:体内で炎症を引き起こす特定の物質(TNFαやIL-6など)を直接狙い撃ちして、その働きを抑える薬です。炎症物質に対する抗体や受容体といったタンパク質を利用しています。
- JAK阻害薬:細胞の中にあるJAK(ヤヌスキナーゼ)と呼ばれる酵素の働きを邪魔する薬です。炎症を引き起こすための細胞内の化学反応(細胞内の情報伝達)を断ち切ることで、炎症物質そのものの発生を抑えます。
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(参考文献)
Paul Studenic et al. American College of Rheumatology/EULAR Remission Criteria for Rheumatoid Arthritis: 2022 Revision. Arthritis Rheumatol. 2023, 75, 15-22.
Josef S Smolen et al. EULAR recommendations for the management of rheumatoid arthritis with synthetic and biological disease-modifying antirheumatic drugs: 2022 update. Ann Rheum Dis. 2023, 82, 3-18.
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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