関節リウマチで間質性肺炎がある場合、余命はどのくらいですか?
間質性肺炎を合併している関節リウマチの患者さんの5年死亡率は、39%であったとの海外の報告があります。
間質性肺炎を合併している関節リウマチの患者さんは、合併していない患者さんと比べて予後が不良となり、死亡率が高くなることがいくつかの研究で示されています。
例えば、デンマーク全土で行われた報告では、間質性肺炎を合併していない方の5年死亡率は18%でしたが、合併している方では39%でした。また、日本の報告では、間質性肺炎を合併している方の18%が間質性肺炎の急性増悪をおこし、この急性増悪が死因として一番多かったと報告されています。
このような研究報告はありますが、個々の患者さんによって病態などは大きく異なるため、余命を予測することは困難です。
長期的に良好な身体状態を保つためには、関節リウマチの治療継続とともに、健康診断の定期的な受診や、普段から感染症予防の心がけも重要となります。
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最終更新日:
亀田総合病院 アレルギー・膠原病内科
小田 修宏 監修
(参考文献)
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