肺炎球菌肺炎で後遺症が残ることはありますか?

特に重症だった場合や高齢者の方では、肺炎球菌肺炎が治癒したあとも後遺症として影響が残ることがあります。

特に重症だった場合や高齢者の方では、肺炎球菌肺炎が治癒したあとも後遺症として影響が残ることがあります。

1. 全身機能の低下(ADLの低下)

最も問題となる後遺症のひとつが、日常生活動作(ADL)の低下です。特に高齢者の場合、肺炎の治療で救命できたとしても、病気そのものによる体力消耗や、入院による安静期間(ベッドで寝ている時間)が長いことをきっかけに、筋力や身体機能が著しく低下してしまうケースが目立ちます。

その結果、退院後も「ひとりで歩けなくなった」「食事がうまくとれなくなった」「トイレや入浴に介助が必要になった」など、肺炎になる前と同じ生活レベルに戻れないことがあります。

2. 肺炎の合併症による影響

重症肺炎や難治性肺炎(治りにくい肺炎)の場合、肺膿瘍(はいのうよう:肺の中に膿の袋ができる)や膿胸(のうきょう:肺の外側のスペースに膿が溜まる)といった局所の合併症を引き起こすことがあります。

これらは抗菌薬の長期投与が必要となり、治療が長引く原因となります。もし、これらの合併症によって肺に広範な瘢痕(はんこん:傷跡)が残った場合、それが肺機能の低下といった長期的な後遺症につながる可能性もあります。

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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科

山形 昂 監修

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