むくみは病気?むくみ・浮腫

監修医師平松 由布季東日本橋内科クリニック 内科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/06/30

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浮腫で症状チェックした人の受診データ(診断名・診療科)

受診後に報告された診断名

  • 高血圧症10%
  • 糖尿病9%
  • 甲状腺機能低下症8%
  • ネフローゼ症候群3%
  • 慢性腎臓病・慢性腎不全3%
  • その他の病気ほか384種類

受診した診療科

  • 内科43%
  • 循環器内科14%
  • 整形外科8%
  • 皮膚科4%
  • その他31%

「浮腫」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。

※%は回答した人に占める割合です。診断名は複数回答のため、合計は100%になりません。

※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。

浮腫の症状でユビーを利用したユーザーの実際の受診データ(自己申告)では、受診後に報告された診断名は、高血圧症、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群など389種類に分かれ、一番多い高血圧症でも10%でした。

浮腫が気になって受診した人は、内科(43%)、循環器内科(14%)、整形外科(8%)などに分かれています。

同じ症状で症状チェックを始めても、その後の状態によって、診断名や受診する診療科は分かれます

診断名
389種類
診療科
38種類

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概要

むくみ・浮腫とは、血管の外にある細胞の間に余分な水分が溜まってしまい、皮膚など、臓器・組織が腫れたり、指で押すと跡が残ったりする状態のことです。原因は、長時間の立ち仕事や塩分の取りすぎといった一時的なものから、心臓・腎臓・肝臓の病気、あるいは甲状腺の機能低下や薬の副作用など、全身の大きな病気が隠れていることもあります。むくみが急にひどくなった場合や息苦しさを伴う場合は、医療機関への受診をご検討ください。

むくみとは

むくみとはどのような症状ですか?

手足や顔などの皮膚の下に水が溜まり、腫れぼったく感じる症状です。

むくみは医学的には浮腫(ふしゅ)と呼ばれ、血管内から周囲の皮下組織に水分が漏れ出して溜まってしまった状態を指します。
手や足がパンパンに腫れた状態になり、指で押すと痕が残ることもあります。
原因により、むくみが全身に出現する場合もあれば、手足など局所に出現する場合もあります。
むくみのメカニズムを示した図

さらに詳しく:むくみとはどのような症状ですか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科
もっと詳しく「むくみ」を知る

むくみの原因

日常生活で、何がむくみの原因になりますか?

水分や塩分、アルコールの摂りすぎのほか、運動不足や同じ姿勢をとり続けることでも、むくみを生じる場合があります。

日常生活の中でもさまざまなことがむくみの原因となります。代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。

食生活・運動習慣

  • 塩分・カロリーの摂りすぎ
  • 飲酒過多
  • 運動不足
  • 肥満

姿勢・活動

  • 立ち仕事
  • デスクワーク・運転などでの長時間の同じ姿勢
  • 車や飛行機での長距離移動
さらに詳しく:日常生活で、何がむくみの原因になりますか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科

むくみがある場合、主にどのような病気が考えられますか?

全身のむくみの場合は、心不全や腎臓病、肝臓・甲状腺の病気などの可能性があります。片足のむくみの場合は、血栓や局所の炎症などが考えられます。

むくみの原因となる病気には色々なものがあります。
大きくは、全身がむくんでいるのか体の一部がむくんでいるのかが分類の基準になります。

全身がむくんでいる場合

  • 心臓の病気(心不全など)
  • 腎臓の病気(急性・慢性腎不全など)
  • 肝臓の病気(肝機能障害、肝硬変、低アルブミン血症など)
  • ホルモンの病気(甲状腺機能低下症など)
  • 低栄養
  • むくみを起こす薬
  • 原因がはっきりしないむくみ

体の一部がむくんでいる場合

  • 血管性浮腫(薬剤性やアレルギー反応、遺伝性など)
  • 静脈性(下肢静脈瘤、深部静脈血栓症など)
  • リンパ浮腫(がんの治療後など)
  • 炎症性(蜂窩織炎など)
さらに詳しく:むくみがある場合、主にどのような病気が考えられますか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科

ストレスが原因でむくみを感じる可能性はありますか?

ストレスそのものが、むくみの原因となることはありませんが、ストレスが間接的な要因となって、むくみが引き起こされることはあります。

ストレス自体は、むくみを直接引き起こすことはありません。
しかし、ストレスによる食べ過ぎ、それにともなう肥満、過度の飲酒、運動不足などによる下肢の血流低下、ストレスによって引き起こされるようなアレルギー反応、ストレスによって免疫が低下することによる感染といった、さまざまなストレスに伴う要因・病気によってむくみが生じることもあります。

そのため、ストレスをため込みすぎない、十分な睡眠時間の確保をする、運動や趣味でストレスを発散するといった、ストレス対策も大切になります。

さらに詳しく:ストレスが原因でむくみを感じる可能性はありますか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科
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受診の目安・何科を受診するべきか

むくみで病院に行く時は、何科を受診したらいいですか?

胸痛や呼吸困難などがあるなら救急外来や循環器内科を、けがを伴うなら皮膚科や外科を受診してください。

症状によっても受診すべき診療科が異なってきます。
まずは緊急性の高い状態かどうか確認して、そうでなければかかりつけ医の受診を検討ください。

緊急性が高く循環器内科や救急科が勧められる場合

以下のような時は、心不全をはじめとする危険な病気が背後に隠れている可能性があるため、救急外来か循環器内科を受診してください。

  • 突然にむくみが生じ、痛みも伴う
  • 息苦しさや胸の苦しさがある
  • 急なむくみとともに足や手などの変色が見られる


皮膚科や外科が勧められる場合

怪我や傷がありむくんでいる場合などは、皮膚に細菌が入っている可能性や骨折している可能性も考えられるので、皮膚科や外科を受診してください。

かかりつけ医や最寄りの内科の受診が勧められる場合

上記には当てはまらないものの、むくみが続く、強くなる、むくみ以外にも症状がある、他の病気の治療をしている、といった場合には、かかりつけ医や最寄りの内科を受診するようにしましょう。

さらに詳しく:むくみで病院に行く時は、何科を受診したらいいですか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科

むくみが続く場合、病院に行くべきですか?

基本的には、今までなかったむくみが出現し、症状が続くようであれば受診が必要です。

体のむくみはさまざまな症状で現れることがあります。
中には、心臓や腎臓、血管、肝臓の病気など、重要な臓器の異常が原因となることもあり、治療が遅れることで命にかかわる状態となる病気が隠れていることもあります。

そのため、それまでなかったむくみが出現した場合や、むくみが持続しており改善しない場合には、一度は必ず受診して、「何が原因でむくんでいるのか」ということを評価し、適切な治療を検討する必要があります。

さらに詳しく:むくみが続く場合、病院に行くべきですか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科
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対処法・セルフケア

むくみに対して自分でできる、即効性のある対処法はありますか?

ずっと座っていないで、適度に体を動かすことや、適切な生活習慣を意識することは自分でも行える対処法です。

むくみの原因はさまざまですが、原因にかかわらず以下のような点には注意して、日常生活を送っていただく必要があります。

姿勢

長時間同じ姿勢でい続けることはなるべく避けましょう。仕事中や車の運転中、飛行機の搭乗中など、同じ姿勢が続きやすい場面でも、適度に立って歩く、休憩をとるなどの工夫を心がけることが望ましいです。

食事や服薬

塩分やカロリーの摂り過ぎは避けるほうがよいです。
また、サプリメントや市販の漢方・生薬などを用いる際は、あらかじめ医師に確認するようにしましょう。場合によっては薬剤性のむくみを引き起こすことがあります。

運動やマッサージ

日常的に適度な運動を行うようにしましょう。
また、夕方などに足のむくみを自覚する場合は、足を挙げて過ごしたり、足全体をマッサージしたりすることも有効です。
ただし、マッサージはむくみの原因によってはかえって症状を悪化させてしまうため、症状が軽い方以外はあらかじめ医師に相談するようにしましょう。

さらに詳しく:むくみに対して自分でできる、即効性のある対処法はありますか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科
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むくみに関連するその他の質問

防已黄耆湯の効果が出るまでどれくらいかかりますか?

個人差がありますが、1ヶ月程度で効果が出ると考えられています。

1ヶ月程度で効果が出ると考えられていますが、個人差があります。
一般的には、むくみなど慢性的な症状改善を目的として漢方薬を使用した際には、ある程度効果が出るまで時間がかかることが多いです。
目安として、処方後2〜4週間程度で症状に変化が現れることが多いため、そのくらいのタイミングでの効果判定が望ましいです。しかし、その方の状態によって効きやすさには個人差を認めることがあります。

また、体質や病態、症状によっては防已黄耆湯が適さない場合もあります。
一定期間使用しても効果が見られない場合は、医師または薬剤師にご相談ください。

さらに詳しく:防已黄耆湯の効果が出るまでどれくらいかかりますか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科

防已黄耆湯と防風通聖散はどちらが良いですか?

それぞれ適した体質や症状が異なるため、ご自身の体質や症状に合うものを選びましょう。

それぞれ適した体質や症状が異なります。

防已黄耆湯

防已黄耆湯は、色白で疲れやすく汗のかきやすい人に使用されます。
肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)、関節痛、むくみなどを改善する効果があります。

防風通聖散

防風通聖散は、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人に使用されます。
高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘などを改善する効果があります。

医師や薬剤師と相談し、ご自身の体質や症状に合った薬を使用することが大切です。

さらに詳しく:防已黄耆湯と防風通聖散はどちらが良いですか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科

防已黄耆湯の効果は何ですか?

漢方医学的に、色白で疲れやすく汗のかきやすい傾向のある人の肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)・関節痛・むくみを改善する効果があります。

体の水分バランスを整えることで、色白で疲れやすく汗のかきやすいタイプの肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)・関節痛・むくみなどを改善する効果があります。

防已黄耆湯は漢方製剤であり、具体的な作用機序は分かっていません。
関節痛や腰痛が多く、むくみやすく冷え性で、横になるといわゆる「カエル腹」になり、腹部の皮膚にくぼみがあり、つまむと軟らかく、たるんでいる患者さんに効果があります。
男性よりも女性に用いられることが多いです。

防己黄耆湯は、体の水分バランスを整える作用があり、むくみの改善や関節の痛み、多汗症や月経過多などに効果があります。
主成分である防已には消炎作用や鎮痛作用が、黄耆には血管拡張作用や利尿作用があるとされています。

漢方薬では、効果が出やすい体質を考えることが大切であり、防己黄耆湯は以下のような体質の方に効果的とされています。

  • 色白で疲れやすく汗のかきやすい肥満の方
  • 体がたるんで筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり型の肥満の方
  • 横になるといわゆる「カエル腹」になり、腹部の皮膚にくぼみがあり、つまむと軟らかいたるんだ腹部の方
  • 血流が悪く、むくみがちな方
  • 関節痛や腰痛が多く、むくみや冷え性がある方
さらに詳しく:防已黄耆湯の効果は何ですか?監修医師小鷹 悠二おだかクリニック 循環器内科
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むくみについて、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「むくみ・浮腫」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 手や腕にむくみがありますか?
  • 足がむくんでいますか?
  • 顔全体にむくみがありますか?
  • まぶたの腫れぼったさがありますか?

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この記事の監修医師

監修医師 平松 由布季

平松 由布季 先生

東日本橋内科クリニック 内科

2015年愛媛大学医学部卒。 松山赤十字病院で初期研修後、東京ベイ・浦安市川医療センターで内科後期研修を修了。 引き続き同センター総合内科で、フェローシップ研修を行い、2024年1月まで医員、外来医長として勤務。 病棟専門の総合医であるホスピタリストとして、特に若手医師の教育、臨床倫理(アドバンス・ケア・プランニングや意思決定支援など)に注力してきた。 2022年6月からは日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師支援部門 病院総合医チーム副代表に就任。"病院総合医の価値を社会に発信し、これを志す若手の道標になる"をMISSION&VISONに掲げ、学術大会等での企画運営、商業誌執筆、若手医師のキャリア支援などを行なってきた。 2024年2月から東日本橋内科クリニックで勤務。

更新日
2026/10/27
公開日
2020/06/30