家族性アミロイドポリニューロパチーの症状は?家族性アミロイドポリニューロパチー
監修医師原瀬 翔平亀田総合病院 脳神経内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
家族性アミロイドポリニューロパチーとは
神経や心臓、消化管など様々な臓器にアミロイドという物質が沈着することで発症します。主に手足のしびれや感覚の異常、立ちくらみ、下痢、便秘などの症状が現れます。
「家族性アミロイドポリニューロパチー」とはどのような病気ですか?
アミロイドという物質の沈着により、末梢神経や心臓などさまざまな臓器の障害がゆっくりと進行していく病気です。
家族性アミロイドポリニューロパチーとは、アミロイドという物質が沈着してしまうことにより、さまざまな臓器の障害がゆっくりと進行していく病気です。
さまざまな臓器は具体的に、以下のようなものがあります。
- 脳・脊髄といった中枢神経から出ている、体に張り巡らされている神経(末梢神経)
- 無意識のうちに体の調節をしている神経(自律神経)
- 心臓
- 腎臓
- 消化管
- 目
など
日本では熊本県荒尾市や長野県小川村などの地域に多発するとされてきましたが、近年はさまざまな土地で診断されるようになっています。
原因は、TTR遺伝子という遺伝子の変異によるものが多いとされます。常染色体優性遺伝という形式で遺伝するため、通常は血縁者に家族歴がありますが、家族歴がなく発症することもあります。
TTR遺伝子の変異により、遺伝的に変異を起こしたトランスサイレチン(異型TTR)などから、アミロイドと呼ばれるタンパク質が作られ、これが沈着します。異型TTRは肝臓で作られるため、肝移植治療が有効と言われています。
また、病気に伴う症状を和らげたり、消したりするための治療である対症療法も大切です。
トランスサイレチン(TTR)とはなんですか?
主に肝臓で作られ、体内でホルモンやビタミンを運ぶタンパク質です。
トランスサイレチン(TTR)は、主に肝臓で作られ、体内でホルモンやビタミンを運ぶタンパク質です。甲状腺ホルモンであるサイロキシンT4とレチノールつまりビタミンAを運ぶ機能を持つことから、トランスサイレチンTTRと呼ばれるようになりました。
このトランスサイレチンの設計図となる遺伝子の変異により、通常とは異なる形のTTRが作られ、それが「アミロイド」と呼ばれる異常な物質のもとになり、神経や心臓などの臓器にたまっていくことがあります。
このような病気を「家族性アミロイドポリニューロパチー」と呼びます。この病気は、手足のしびれや筋力の低下、心臓の働きの異常など、さまざまな症状を引き起こすことがあります。
気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師へ相談するようにしましょう。
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(TTR-FAP)とはなんですか?
トランスサイレチンというタンパク質が原因となる病気で、家族性アミロイドポリニューロパチーの一種です。
トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(TTR-FAP)とは、遺伝子の変異によってトランスサイレチンという異常なタンパク質が臓器に沈着し、さまざまな症状を引き起こす遺伝性の病気です。
TTR遺伝子という遺伝子の変異により異型TTRというタンパク質が増加し、これらが固まってできたアミロイドが心臓や腎臓、目などの臓器に沈着して、不整脈や便秘、下痢、目のぼやけなどさまざまな症状を引き起こします。
家族性アミロイドポリニューロパチーの中で、最も患者数が多いとされています。
家族性アミロイドポリニューロパチーの症状
家族性アミロイドポリニューロパチーの末期症状はどのようなものがありますか?
寝たきりになり、腎不全・心不全・感染症などが起こります。
家族性アミロイドポリニューロパチーが進行すると、寝たきりになり、腎不全や心不全、感染症を繰り返しやすくなります。
末梢神経障害が進行すると、自律神経障害の進行による排尿障害、全感覚の障害、筋萎縮や筋力低下が起こります。排尿障害が起こると、尿路感染症を起こしやすくなります。尿路感染症を繰り返すと、腎機能の悪化や腎不全の原因となります。
また、感覚・運動神経障害により、自分で動くことは難しくなり、寝たきりの状態になります。
消化器症状が進行すると、下痢が続き、栄養がうまく吸収できなくなるうえ、吐き気と嘔吐も起こすようになり、食事の摂取が難しくなります。
循環器系の障害が進行すると、不整脈、心不全、起立性低血圧が起こります。目の症状が進行すると、緑内障を起こし失明に至ることもあります。
また、末梢の循環が悪くなることから、褥瘡ができやすいのも特徴です。
家族性アミロイドポリニューロパチーには初期症状はありますか?
自律神経障害による起立性低血圧などの症状や、目がぼやけるなどの目の症状が出ることがあります。
はい。家族性アミロイドニューロパチーには初期症状があります。
例えば、自律神経障害による起立性低血圧などの症状や目がぼやけるなどの目の症状があります。
自律神経は神経の中でも最初に障害を受けやすいため、初発症状となることが多いです。
- 発汗障害
- インポテンス(男性性交不能症)
- 交代制下痢(通常の便通と下痢や便秘が不規則に交互に見られること)
- 便秘、吐き気などの消化器症状
- 起立性低血圧
- 尿意や便意がわからない・うまく排尿や排便ができないといった症状(膀胱直腸障害)
など、さまざまな症状が現れます。
家族性アミロイドポリニューロパチーではどのような症状がありますか?
手足の感覚障害や筋力低下、排尿・排便障害、貧血、心不全、腎不全、眼障害など、さまざまな症状が見られます。
家族性アミロイドポリニューロパチーの主な症状には、手足の感覚障害、筋力低下、排尿・排便障害、貧血、心不全、腎不全、眼障害などがあります。
アミロイドという物質が沈着することが原因で、脳・脊髄といった中枢神経から出ている、体に張り巡らされている神経(末梢神経)と、無意識のうちに体の調節をしている神経(自律神経)、心臓、腎臓、消化管、目といった臓器の障害が起こります。
それに伴い、さまざまな症状が起こります。
末梢神経障害
感覚障害は通常足の先から上行し、左右対称性です。しびれ感、温度や痛みがわかりにくくなる症状が主体で、触られている感覚など、そのほかの感覚の障害は軽いことが多いですが、進行すると全感覚が障害を受けます。
筋肉の萎縮や、筋力低下などを起こす運動神経障害は、通常、感覚障害より2〜3年遅れて現れ、やはり足の先から始まることが多いです。
自律神経障害
自律神経は神経の中でも最初に障害を受けやすいため、初発症状となることが多いです。
- 発汗障害
- インポテンス(男性性交不能症)
- 交代制下痢(通常の便通と下痢や便秘が不規則に交互に見られること)
- 便秘、吐き気などの消化器症状、
- 起立性低血圧
- 尿意や便意がわからない・うまく排尿や排便ができないといった症状(膀胱直腸障害)
など、さまざまな症状が現れます。
臓器障害
心臓
末梢の循環障害や起立性低血圧、不整脈、不整脈による突然死などが起こりえます。
消化管
目
ぼやける、緑内障、瞳孔の異常などが起こりえます。
床ずれ(褥瘡)
家族性アミロイドポリニューロパチーの原因
家族性アミロイドポリニューロパチーの原因は何がありますか?
遺伝子の異常によって肝臓で異常なタンパク質が作られ、それが体内の各臓器に沈着することで起こります。
遺伝子の異常によって肝臓で異常なタンパク質が作られ、それが体内の各臓器に沈着することで起こります。
遺伝子の異常は、TTR遺伝子という遺伝子の変異によるものが多いとされます。常染色体優性遺伝という形式で遺伝するため、通常は血縁者に家族歴がありますが、家族歴がなく発症することもあります。
TTR遺伝子の変異により遺伝的に変異を起こしたトランスサイレチン(異型TTR)などから、アミロイドと呼ばれるタンパク質が作られ、これが各臓器に沈着することで臓器障害が起こると考えられています。
家族性アミロイドポリニューロパチーの検査・診断
家族性アミロイドポリニューロパチーのセルフチェックはできますか?
解説欄の症状例をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」の質問への御回答でセルフチェックもできます。
はい。家族性アミロイドポリニューロパチーはセルフチェックが可能です。
以下の症状例をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」の質問へ回答いただくことでチェックができます。
症状としては以下のようなものが現れます。ただし、それぞれの症状は他の病気でも起こりえますので、多数当てはまる場合には、脳神経内科を受診しましょう。
末梢神経障害
感覚障害
通常、足の先から上行し、左右対称性です。
- しびれ感
- 温度や痛みがわかりにくい
運動神経障害
通常、感覚障害より2〜3年遅れて出現し、やはり足の先から始まることが多いです。
- 筋肉の萎縮
- 筋力低下
自律神経障害
- 発汗障害
- インポテンス(男性性交不能症)
- 交代制下痢(通常の便通と下痢や便秘が不規則に交互に見られること)
- 便秘、吐き気などの消化器症状
- 起立性低血圧
- 尿意や便意がわからない・うまく排尿や排便ができないといった症状(膀胱直腸障害)
など
臓器障害
アミロイドーシスを調べる検査にはどのようなものがありますか?
血液などを用いた遺伝子検査や、組織の一部を取り、それを観察する生体組織採取検査(生検)などが行われます。
アミロイドーシスを調べる検査には、遺伝子検査や生体組織採取検査(生検)などがあります。病気により症状は異なり、その症状により検査を行っていきます。
まず、アミロイドーシスとはアミロイドという異常タンパクが臓器に沈着する病気の総称です。アミロイドーシスにはさまざまな臓器にアミロイドが沈着する家族性アミロイドポリニューロパチーや、脳に限局してアミロイドが沈着するアルツハイマー型認知症などがあります。
家族性アミロイドポリニューロパチーによるアミロイドーシスでは、診断のために遺伝子検査や組織の一部を取ってきて顕微鏡で覗き、アミロイドの沈着があるか見る検査(生体組織採取検査)も行います。
家族性アミロイドポリニューロパチーの治療・対処法
家族性アミロイドポリニューロパチーへの対処法は?
専門病院を受診し精査を行う必要があります。
家族性アミロイドポリニューロパチーの場合、主にどのような治療をしますか?
肝移植が行われることがありますが、適応例は少ないです。原因物質の蓄積を抑える薬も用いられます。
家族性アミロイドニューロパチーの治療は、原因物質であるアミロイドの蓄積を抑える薬が用いられたり、肝移植が行われたりします。
この病気の原因は、TTR遺伝子の変異により、遺伝的に変異を起こしたトランスサイレチン(異型TTR)などから、アミロイドと呼ばれるタンパク質が作られ、これが沈着することです。
異型TTRは肝臓と目で作られるため、発症早期の肝移植治療が有効と言われています。ただし、目の症状は抑えられません。また、年齢や診断の遅れから8割が適応外となっており、その他の治療が研究されています。
アミロイドの形成を阻害するタファミジスという薬が、2013年11月に日本で遺伝性ATTRアミロイドーシス治療薬として認可され、処方が開始されています。末梢神経障害の進行が抑制され、栄養状態が改善されることが示された薬です。
また、異型TTRの産生を抑える方法として、遺伝子治療が研究されています。病気に伴う症状を和らげたり消したりするための治療(対症療法)を行うことも大切です。
受診の目安・何科を受診するべきか
家族性アミロイドポリニューロパチーを放置するとどうなりますか?
適切な治療が受けられません。
放置してしまうと、寝たきりになり、寿命が短くなってしまうでしょう。
家族性アミロイドポリニューロパチーは、早期発見・早期治療開始により、症状を軽くし、予後を伸ばすことができます。
家族性アミロイドニューロパチーの治療は、原因物質であるアミロイドの蓄積を抑える薬が用いられたり、肝移植が行われたりします。
この病気の原因は、TTR遺伝子の変異により、遺伝的に変異を起こしたトランスサイレチン(異型TTR)などから、アミロイドと呼ばれるタンパク質が作られ、これが沈着することです。
異型TTRは肝臓と目で作られるため、発症早期の肝移植治療が有効といわれています。肝臓移植治療を受けると、術後、症状の進行が停止し、自律神経症状も軽度改善することがわかっています。ただし、目の症状は抑えられません。
しかし、年齢や診断の遅れから8割が適応外となっています。手術を受けられる条件として、60歳以下、発症後5年以内、歩行可能、有意な心肥大がないなどの条件があります。
アミロイドの形成を阻害するタファミジスという薬が、2013年11月に日本で遺伝性ATTRアミロイドーシス治療薬として認可され、処方が開始されています。末梢神経障害の進行が抑制され、栄養状態が改善されることが示された薬です。
また、異型TTRの産生を抑える方法として、遺伝子治療が研究されており、2019年にパチシラン、2022年にブトリシランという低分子干渉RNA製剤も使用開始されています。病気に伴う症状を和らげたり消したりするための治療である対症療法も大切です。
いずれの治療も、早期治療開始により、効果を発揮すると考えます。放置せず受診することをおすすめします。
家族性アミロイドポリニューロパチーの名医の探し方を教えてください。
主治医や患者家族会に相談しましょう。
大学病院の中では、アミロイドニューロパチーを含むアミロイドーシスの研究を盛んに行なっている大学もあります。主治医に相談し、専門に研究を行なっている病院を紹介してもらうこともひとつの選択肢です。
ただし、遠方である可能性もあるため、アミロイドーシス診療センターへのメールでの相談などもご検討ください。
また、患者家族会に参加している方や、これから参加する方は、患者家族会でも情報を得ることはできるかもしれません。
Ubieでは以下の「かんたん医師相談」から、気軽に医師に相談することも可能です。
家族性アミロイドポリニューロパチーが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
家族性アミロイドポリニューロパチーが疑われる場合は、脳神経内科を受診してください。
家族性アミロイドポリニューロパチーが疑われる症状がある場合は、脳神経内科を受診してください。
家族性アミロイドポリニューロパチーでは、以下のような症状が現れます。ただし、それぞれの症状は他の病気でも起こりえますので、多数当てはまる場合に受診しましょう。
末梢神経障害
感覚障害
通常、足の先から上行し、左右対称性です。
- しびれ感
- 温度や痛みがわかりにくい
運動神経障害
通常、感覚障害より2〜3年遅れて出現し、やはり足の先から始まることが多いです。
- 筋肉の萎縮
- 筋力低下
自律神経障害
- 発汗障害
- インポテンス(男性性交不能症)
- 交代制下痢(通常の便通と下痢や便秘が不規則に交互に見られること)
- 便秘、吐き気などの消化器症状
- 起立性低血圧
- 尿意や便意がわからない・うまく排尿や排便ができないといった症状(膀胱直腸障害)
など
臓器障害
家族性アミロイドポリニューロパチーの専門医がいる近くの病院はありますか?
家族性アミロイドポリニューロパチーの専門医がいる病院を見る家族性アミロイドポリニューロパチーの薬
家族性アミロイドポリニューロパチーは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
原因物質であるアミロイドの産生を抑える薬で治療します。副作用には下痢、嘔吐、頭痛などがあります。
この病気の原因は、TTR遺伝子の変異により遺伝的に変異を起こしたトランスサイレチン(異型TTR)などから、アミロイドと呼ばれるタンパク質が作られ、これが沈着することです。
このアミロイドの形成を阻害するタファミジスという薬が、2013年11月に日本で遺伝性ATTRアミロイドーシス治療薬として認可され、処方が開始されています。末梢神経障害の進行が抑制され、栄養状態が改善されることが示された薬です。
頻度の比較的多い副作用としては、下痢や吐き気、頭痛、尿路感染症があります。
また、この異型TTRの産生を抑える方法として、遺伝子治療が研究されています。
家族性アミロイドポリニューロパチーの経過・予後
家族性アミロイドポリニューロパチーの余命はどれくらいですか?
発症後約10〜15年で死亡するとされています。
家族性アミロイドポリニューロパチーは、発症後約10〜15年で亡くなることが多い病気です。しかし、発症早期であれば、根治療法とも言える肝移植治療を受けられる可能性があります。
また、アミロイドの形成を阻害するタファミジスという薬が、2013年11月に日本で遺伝性ATTRアミロイドーシス治療薬として認可され、処方が開始されています。末梢神経障害の進行が抑制され、栄養状態が改善されることが示された薬です。
さらに、異型TTRの産生を抑える方法として、遺伝子治療が研究されており、2019年にパチシラン、2022年にブトリシランという低分子干渉RNA製剤も使用開始されています。
いずれも早期に使用開始すれば、効果を発揮しやすいと言えます。これらの治療に加えて、症状に対する対症療法も進んできており、予後は改善されていくと考えられています。
対処法・セルフケア
家族性アミロイドポリニューロパチーの場合、日常生活で気を付けることはありますか?
筋力低下・温痛覚障害による段差へのつまずきや火傷に注意が必要です。
家族性アミロイドポリニューロパチーでは、自律神経の障害により立ちくらみがしたり、失神したりすることもあるため、気をつける必要があります。急に起き上がったり立ち上がったりせず、ゆっくり行動しましょう。
尿意や便意に気が付かず、失敗してしまう可能性があるので、リハビリパンツをつけるなど対策をすると安心でしょう。
また、温度や痛みがわかりにくくなることがあり、火傷や怪我をしても気が付かない可能性があります。気をつけて生活しましょう。
筋力の低下に伴い、つまずきやすくなったり転びやすくなるので、足元に注意し、段差をなくす、手すりをつけるなどの対策をしましょう。
家族性アミロイドポリニューロパチーで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
心臓に症状がある場合はペースメーカーを導入したり、腎臓に症状がある場合は人工透析を行ったりします。
家族性アミロイドポリニューロパチーで薬が効かない場合、対症療法が行われます。対症療法とは、病気の原因を取り除くのではなく、現れた症状に応じて行う治療法のことです。
対症療法により、生命予後は延長しています。
例えば、起立性低血圧の患者さんに対する薬物治療、弾性ストッキング、腹帯などの使用、就寝時に頭を少し起こしておくことも予防的効果があるとされています。
消化器症状に対する薬物治療、下痢が激しく社会生活を制限してしまう場合には人工肛門も検討されます。
不整脈による突然死に対しては、早期よりペースメーカー植え込み術が勧められています。
家族性アミロイドポリニューロパチーに関連するその他の質問
家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)にカウンセリングは有効ですか?
遺伝カウンセリングが重要です。
はい、有効です。家族性アミロイドポリニューロパチーは、約50%の確率で遺伝するとされている遺伝性疾患です。
そのため、遺伝学的検査を行う前に、家族が診断された時点で、または当疾患が疑われた時点で、遺伝カウンセリングを行うことが重要とされています。
遺伝カウンセリングの定義は、「コミュニケーションのプロセスであり、家族内で遺伝性疾患が発症した時の問題、あるいは発症リスクにまつわる人間的問題を取り扱うもの」とされています。
そして、適切に訓練を受けた者が、遺伝カウンセリングを通して、個人や家族の援助を試みるものです。
アミロイドーシスが遺伝する確率はどのくらいですか?
アミロイドーシスの中でも家族性アミロイドポリニューロパチーは約50%が遺伝するとされています。
家族性アミロイドポリニューロパチーは、約50%の確率で遺伝するとされています。
アミロイドーシスとは、アミロイドという異常タンパクが臓器に沈着する病気の総称です。アミロイドーシスには家族性アミロイドニューロパチーやアルツハイマー型認知症などが含まれます。病気により遺伝する確率は異なりますが、家族性アミロイドニューロパチーの場合は常染色体優性遺伝のため、約50%の確率で遺伝するとされます。
ただし、遺伝ではなく、突然発症する例もあります。
家族性アミロイドポリニューロパチーについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「家族性アミロイドポリニューロパチー」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 皮ふ表面の感覚がおかしいと感じますか?
- 胸がどきどきしていますか?
- 膝から下にかけてしびれがありますか?
- 足の付け根から足の指までのどこかにしびれはありますか?
- しびれや感覚のおかしさを感じますか?
家族性アミロイドポリニューロパチーに関連する病気・症状
この記事の監修医師
原瀬 翔平
亀田総合病院 脳神経内科・内科
University of Washington (理学部、分子細胞生物学) 卒業後、アップルジャパン株式会社勤務を経て、琉球大学医学部に入学。沖縄県立中部病院での初期臨床研修(2016, 2017年度最優秀研修医賞受賞)修了後、2018年4月に亀田総合病院に入職。同院脳神経内科ベスト指導医(2019, 2020)を受賞。2018年から亀田総合病院卒後研修センター長補佐も兼任しており、臨床だけでなく研修病院における医学教育にも力を入れている。2021年には国立循環器病研究センター脳血管内科で超急性期脳卒中診療を行う。 総合内科の視野を持ちながらの脳神経内科領域、特に脳卒中を専門とする。急性期だけでなく予防、慢性期脳卒中による症候性てんかん、高次脳機能評価、リハビリ、等にも精通。頭痛、しびれ、物忘れ等の主訴にも柔軟に対応できる。 日本語、英語(ネイティブ)、中国語(日常会話)での対応も可能。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
