「夜驚症」とはどのような病気ですか?
夜驚症は就寝中に突然激しい恐怖やパニックを示す睡眠障害の一種で、多くは自然に改善します。
夜驚症は、寝ている間に突然激しい恐怖やパニックを起こす、子どもに多い睡眠障害のひとつです。
多くは就寝後2~3時間ほど経った、深いノンレム睡眠の途中で起こります。発作時には、突然泣き叫ぶ、目を見開いて暴れる、何か怖いものから逃げるかのようにベッドから飛び降りることがあります。また、汗をかき、呼吸や脈が速くなるなどの症状がみられることもあります。本人は完全に目覚めていない状態のため、周囲が慰めたり落ち着かせようとしても反応は乏しく、子どもを落ち着かせることはできません。
発作は通常数秒から数分間続きます。発作が治まったあとは再び眠りにつき、翌朝には出来事を覚えていないことがほとんどです。週に2~3回、夜驚症を起こすこともあります。
原因ははっきりしていませんが、発達途中の脳の睡眠制御機構の未熟さが関係すると考えられています。発熱、疲労、睡眠不足、心理的ストレスや不安、睡眠障害の家族歴などがリスク要因になることがあります。発症年齢は3~7歳が多く、成長とともに自然に減少します。頻度は低いものの大人にも起こることがあります。
通常、夜驚症の健康への影響は少なく、ほとんどが思春期までに治るため、特別な治療は不要です。ただし、毎晩のように繰り返す、発作中にケガをしそうな行動をとる、学業や日常生活に支障がある場合は、小児科や睡眠専門医に相談がすすめられます。家庭では十分な睡眠時間を確保し、発作時は無理に起こさず、安全を確保することが大切です。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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