脳下垂体のホルモン異常の原因はなんですか?
下垂体の腫瘍、炎症、血流障害など、さまざまな原因でホルモン異常が生じます。
脳下垂体のホルモン異常は、腫瘍や炎症、血流障害など、さまざまな原因で起こります。
1. 腫瘍
2. 炎症
- 自己免疫性下垂体炎(リンパ球性、IgG4関連)
- 結核性下垂体炎
- サルコイドーシス
- 肉芽腫性炎症(例:ウェゲナー肉芽腫症)
3. 血流障害(虚血・出血)
- シーハン症候群(分娩後出血による虚血性壊死)
- 下垂体卒中
- 外傷後の血流障害
4. 放射線照射
- 脳腫瘍や白血病に対する頭蓋放射線療法後(特に小児がんサバイバーに多い)
5. 外科手術後(医原性)
- 下垂体腫瘍摘出や周辺構造への手術操作による機能障害
6. 薬剤性
- 免疫チェックポイント阻害薬(例:ニボルマブ、イピリムマブ)による免疫性下垂体炎
- 長期ステロイド使用による副腎の分泌抑制
- 抗てんかん薬(フェニトイン、カルバマゼピンなど)による甲状腺刺激ホルモンの作用低下
7. 先天性・遺伝性異常
- 遺伝子変異によるホルモン合成・分泌障害
- 発達異常(例:Kallmann症候群)
8. その他
- トルコ鞍空洞症候群(Empty Sella Syndrome)
- 機能的抑制(重度の慢性疾患、飢餓、精神疾患に伴う)
- 視床下部疾患
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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