下垂体炎の診断基準を教えてください。
臨床症状(頭痛、視野障害等)、ホルモン検査、MRI所見、他疾患の除外を総合的に判断。必須項目は、MRIでの下垂体腫大、下垂体機能低下、他疾患の除外。
下垂体炎の診断は、臨床症状、ホルモン検査、画像所見、そして他疾患の除外を組み合わせて総合的に判断されます。
必須項目としては、MRI検査で下垂体または茎の腫大が認められること、下垂体機能低下または尿崩症が存在すること、そして腫瘍や感染症などの他の原因が除外されていることが挙げられます。
補助項目としては、自己免疫疾患の合併、ステロイド治療に対する反応性、生検でのリンパ球浸潤や線維化の証明などが診断を支持します。
臨床症状としては、頭痛、視野障害、多尿・口渇(中枢性尿崩症の症状)、倦怠感、無月経、性欲低下などのホルモン欠乏症状が見られます。
ホルモン検査では、ACTH、TSH、LH/FSH、GH、PRLなどの下垂体ホルモンの分泌低下や異常が認められます。
MRI検査では、下垂体の腫大、均一な造影効果、茎の肥厚、鞍上部の病変などが確認されます。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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